「女性は...」「外国人は...」といった記述で一部差別的なものありますが,こうした非常勤講師間の対立は,非常勤講師全体が劣悪な待遇におかれている中で生じてしまうものであろうと思われますので,あえてそのまま掲載しました.
組合としても1回の講義を1万円前後とすることに取りくんでほしい.1回1万円であれば月4万円となり,4コマなら16万円となるので最低限の生活は出来る.
世間一般人は大学の非常勤講師給がこれほど安いと思っていないし,知らない.あまりにも安すぎて恥ずかしくて人に言える額ではない.組合以外にこの賃金改正を行うことは出来ないと思う.
◆専任に劣らない質の授業を提供している自負があるので,労働条件,とくに賃金の底上げを政治の力で決めてほしい.
◆雇用を安定させ,賃金を上げる.
◆アメリカでは博士号を持っている場合と修士号だけ持っている場合では賃金面で差があるのに日本では差がない.
◆専任も非常勤も,授業にかける熱意や手間は変わらないのに,待遇の差がひどすぎる.非常勤は経費削減のためのスケープゴートにされていると思う.大学でもワークシェアリングに取り組むべきではないのか.専任講師の方々にとっても,その方が給与は減っても,研究や授業準備のための時間は確保できるはずである.
◆国立大学も月給制にしてほしいし,単価を上げてほしい.私立大学は勝手に雇用を変更しないでほしい.
◆官公庁を含めて,営利企業でもないのに,ボーナスという給与システムにより給与単価を低くして非常勤職員の給与を安くしているのが嫌です.退職金も雇用終了時に支払うべきだろうし.
◆現状の賃金では授業の準備もろくに出来ない.一番の被害者は学生である.非常勤の場合,大学の施設へのアクセスに制限もあり,常勤の者より私費の支出も増える.ラーメン屋が営業時間だけ働いていると思っている人はいないと思うが,教員が授業時間だけ働いていると思っているのが世間の常識ではないか.仕込みの時間が確保できるだけの賃金が欲しい.
◆賃金は大学の専任に比べて1/3しかないのがおかしい.授業する時間は同じなのに...
◆非常勤賃金は1コマ50,000円程度が望ましい.現状との差額は国庫助成を中心に検討すべき (学生の授業料にはね帰らない為)
◆僕は別に仕事を持っているので,それほどつらくはないのですが,報酬が異常に安いと思います.大学における研究や教育の著しく侮辱的な待遇だと強く感じています.こんなことでは21世紀の日本社会 (別に日本はなくなってもいいのですが,ともかく社会) の先行きが案じられます.
◆もし1年のみの不安定な雇用とするならば将来の不安を取り除けるように給与 (時間給) を上げてほしい.
◆非常勤をやっていてもっとも深刻なのは低賃金と雇用保障の不在です.私の夫は専任教員で1200万円かそれ以上の年収がありますが,私は200万強です.離婚をしようと考えていますが,このままの状態では,経済的に不安です.専任教員になることをあきらめて他の職を探そうかとも思うのですが,今年40才という年齢もあり,どちらの道をえらんでもろくなことになりそうにありません.
◆賃金が安すぎ.外国語文献を買うとはっきり言って「自腹」です.年金生活者の親に養われながら,親が死ぬと私も飢え死に.ボランティアで一生やれない.ろくな研究資金もなく,学生から「もっと良い講義を」とか言われた日にゃあ... (まだ言われてませんが).「人権」って誰のための話ですか???大学で教えながら自分自身に「人権」などないことを思って,学生の前で吹き出しそうになったことも数知れず...
◆○○大学 (国立) の非常勤講師への賃金 (1コマ1回あたり) は,以下のように減少した.
2000年度:10200円 → 2001年度:9880円 → 2002年度:9380円
仮に半期15回講義を行ったとすると,2000年度153,000円だった賃金が,2002年度は140,700円となり,差し引き12,300円,率にして約8%の減少である.
この賃金カットの理由として,○○大当局は,独立行政法人化を控えて国立大学が置かれている状況は厳しいものがあること,現在の国家予算が厳しいものであることをあげている.
お金のためだけではないとは言え,いったい何のために,片道3時間もかけて教えに行っているのか考えさせられてしまう.はたして専任教員・事務職員にも,同様の賃金カットが行われているのであろうか.このように教育への意欲を減退させる,国公立大学の独立行政法人化とはいったい何なのであろうか.
◆非常勤としての悩みは学生への教育に熱心になると自己経費負担が大きくなり,つい引いてしまう.そこまでこの大学のために自分がやる必要があるだろうかと問うと引いてしまう.
◆一人前になるまでにかかった時間・費用と,実際非常勤の職についてからの収入の点で,コスト的に全く話にならない低さであることが大問題だと思う.
◆賃金の低さを特に取上げて頂きたいと存じます.
◆少なくとも給料を2倍に,1コマ4万程度に上げてほしい.さもなければ,研究費を年間10万でもいいので支給して欲しい.
◆非常勤の賃金が安すぎる.1授業あたりの専任教員との賃金格差があまりにもひどい.
◆私の常勤教員時代の仕事内容を (イ) 講義や実習などの教育作業,(ロ) 大学運営に関連する運営・事務の作業,(ハ) 学術発展のための研究作業,の3種類に分けて考え,それらにかかる労力と時間などから,いろいろ考察しました.その結果によると,非常勤講師の担当する1コマ (2時間) 講義 (教育) 1ヶ月の作業は,5万円〜9万円くらいに相当します.ところが実際には,非常勤講師への現在の賃金は1ヶ月2万円〜2万5千円くらいです.したがって,現在のこの値段の2倍〜2.5倍くらいに値上げして妥当だと思います.
◆非常勤生活を経て2002年4月に就職しました.日本育英会奨学金の返済猶予期限ギリギリ (博士課程修了5年) での就職でした.私の場合は幸いでしたが,非常勤講師の返還猶予について検討してほしいです.
◆育英会の奨学金の返済に困っています.対応をお願いします.
◆育英会奨学金の返還免除・猶予規定をゆるめてほしい.一定の基準をクリアした専業非常勤講師にも特別職返還免除を認めてほしい.
◆育英会奨学金返還について.とても払えるどころの生活ではないです.大学以外にハローワークなどへも行って職を求めても「即戦力でない」人材,しかも女性では全く仕事に就けず.サラ金で山ほど金借りてから自己破産するのみ.非常勤で研究を続けて頑張っても払えない収入の人はどうすればいいのでしょうか.しかも「女は雇えない」と決まりかけた内定が一方的に破棄され... 本人の努力以外のところでしかもこういうセクハラで専任の職にありつけず「返還」... 何か納得いきません.私が男なら返さなくてすんだわけですから.
◆育英会の返済金は実情にあっていないです.あれを免除してもらえれば助かります.
◆文科省は専任教員は奨学金の返済を当然の義務とし,非常勤講師にこそ私学助成を配分して優秀な教員を育てるべきで,根本から発想を転換して欲しい.
◆育英会の奨学金について,非常勤も免除職にしてもらいたいが,それが無理な場合でも,返還猶予を継続してもらいたい.また一度でも返還を開始してしまうと,後に免除職に就いても一生返還し続けなければならないが,既に払ってしまった分は仕方ないとして,免除職に就いてから以降の残額については免除としてもらいたい.
◆育英会の奨学金返済は最悪の不良債権のひとつと聞きます (以前,石原Jrが国会の委員会か何かで「今後はだれにでも貸すのではなく,もっと選抜して...」というようなことを言っていた.つまり専任になるか,高収入の仕事につきそうな見込みのある学生にだけ,ということ?).返還できるわけがないのです.できるとしたら,現在の研究や生活を不自然に切りつめてそうするしかない.学問の発展の妨げにもなっています.
ドイツでは専任になった者が返還する決まりと聞きます.支払能力があるのだから当然と思うのですが?かつ現実的 (不良債権化しなくてすむ…給料から天引きすればいいのだから) です.
個人的にはとりあえず「控除対象」にしてほしい.残額に対してでも,返還分に対してでもいいから.
◆育英会の奨学金は不平等です.専任についた人間が返還を免除されて,つけない人間がなぜ返還を迫られるのか.この不条理をぜひ取り上げて問題にしてください.
◆日本育英会の返還が100%なのは辛い.収入が少ないのに返還すると,それでなくても少ない研究費が確保できない.専任を真剣に目指しているのにつけない者への配慮がほしい.指導教官の熱心/不熱心によって就職が左右される現状もあり,ドクターまで進学を認めるなら指導教官も就職に熱心でいてほしい.
◆学会報告の費用は出せない現況
◆自分の研究に関するものについてはもちろん非常勤ですので何も言いませんが,授業で使用するものも私費でやっています.授業に工夫をこらし熱心な先生ほど持ち出しが多いと思います.
◆年齢をとるに従って,家族の教育費などがかさむ中,研究費すなわち本代がなかなか出てこなくなってきた.近くの図書館や大学の図書館など利用するのも限度があり,手もとに持っておきたい本など,値段をみて買うのを思いとどまることがよくある.このまま研究者としてやっていけるのだろうかと思っている.
◆研究費がほしい.
◆研究費をすべて自費支払いであることに本当に疑問を感じます.ODの研究費,身分の確保を今度文科省が行うようですが,研究歴があり業績もある研究者に対する身分の保障を考えてほしいと思います.
◆授業のための教材が必要な場合,研究費が払われてないので,自費で買っている.非常勤だって良い授業をするために研究費は必要である.そういう費用を請求する方法すら聞いたことがないし,分からない.研究費をみとめてほしい.
◆研究費は出来上がったものを審査して出せばどうだろう.常勤,非常勤ともに文系の専任の研究費が何に使われているだろうか.資料をひとり占めするのもおかしい.公費で入手するのならだれにでも使える方法を取るべき.
◆研究費補助や,出版物,並びに学会出席の出張費を非常勤講師にも支給していただきたい.当然ながら経済的面からコマ数を多くせざるをえず,故に研究時間が極端に少ない.
◆非常勤は授業をする人であって研究者として取り扱われているとは思えない.研究費もないし学会等には自費で参加するしかない.共同研究をしたくても非常勤同士であれば研究会を開く場所探しに一番苦労する.予約制で利用できる研究室やPCなどがあればと思う.
◆研究費の問題: 授業研究関連の出費が負担になっている.大学専任教員に与えられている予算の2分の1程度を非常勤講師にも与えて欲しい.非常勤講師のタイプが多様化しているので仕組みを整理して取り組む必要がある.
◆本来研究は身銭を切ってもやらなければならないものだと考えていますので,費用がかかるのは仕方がないと思います.ただ,常勤の先生方は研究費が出て,非常勤にはほとんど出ない,というのは何か根拠があるのでしょうか?ただでさえ,給与面で相当に差別されている上,こういう面でも差別されなければならないというのは,本当に情けなくなります.常勤の先生方と同じだけ支給してくれとは主張するつもりはありませんが,何らかの形で研究費なるものを支給して頂ければありがたいと常々思っています.
◆研究費がほしい.
◆非常勤のみの教員には国がさまざまな保障をすべきです.健康保険も自腹,年金も自腹,研究費も自腹,出張費も自腹,せめて本を買う研究費くらい出せないものでしょうか.各大学でできないのなら国がやるべきです.
◆研究時間,経済の余裕ない.
◆研究したくても研究費が殆ど与えられておらず,大学の図書館などを利用している.授業用に使う研究用の本の半額でも負担してほしい.
◆(専任になって) 研究をすることも専業非常勤時代と何ら変わらないことですが,これまで自腹で対応してきたことが,すべて「研究費・教材費」などでまかなわれます.この点が最も違うところでしょうか.
まず,自分の部屋がある.PCや研究に必要な機材などの購入が即座にできる.何の迷いもなく出張や研究会参加ができる.科研費申請ができる.各種研究費の申請・長期研修の申請などが単独でできる…etc.あげるとキリががありません.ただ,書籍は自腹で買うようにしています (仮に統合などで移動があった場合に公費で買っていると持ち出せないので…).
この部分は,非常勤との差をどんどん広げていく点なんだと思われます.専業非常勤でも応募できる科研費申請などの制度を充実してもらいたいと思います.さもないとお金のかかる研究領域の人は,何らアウトプットができないことになります.
◆非常勤講師の抱える問題からは離れますが,理系の研究者は研究費を多く必要としています.旅費も恒常的に不足していて,自腹を切って出張することも多いです.その一方で,文系の専任教官の中には,余った出張旅費の使い途が見つからないので,無意味な出張を行っているとも聞きます.
◆科研費を支給してほしいと思います.いくつかの科研費支給のプロジェクトに加わっておりますが,私の資格は補助者 (院生と同じ扱い) です.
◆科研費等の公的な研究助成を非常勤教員にも欲しい.現状では,ある程度の研究環境のある者しか援助が受けられない.
◆今非常勤講師では日本の大学教育は立ちゆかなくなっていることを認識し,それなりに指導をするよう,文科省に呼びかけてほしい.具体的には,科学研究費に専任と同じ枠で応募できるようにしていただきたい.
◆非常勤教師でも単独又は共同で文部省科研費請求ができる仕組み等も必要と思われる.
◆科研費や助成金などを使って行われるプロジェクトにおいて,作業の下請けが回ってくることがある.その場合,個人持ちで調査に行かなければならないこともある.必要な写真やコピーなども自費である.非常勤講師は大学から旅費・研究費を支給されないので,自己負担は仕方ないことかもしれないが,科研費の余りで最後に打ち上げコンパ (慰労会ともいう) をしたなどという話を聞いたことがある (すべてのプロジェクトがそうではないだろうが).そのようなことに使うのならば,せめて就職していない人の調査費にいくらかでも充ててほしい.
◆非常勤講師にも科研費の補助を考えてほしい.
◆非常勤でも科研の共同研究者として研究費の使用ができたり,個人科研に申請できるようにしてほしい.
以前国立大の助手の時に,共同科研のメンバーとして申請し,審査に通ったが,助手の任期が切れ,非常勤となったために,研究協力者にしかなれず,個人での研究費の利用ができなかった.
◆○○大学は数年間任せてきた2つの専門科目を雇いとめるために曜日の変更など明らかにこちらが困る条件を,しかも早急な返答を要求して提示してきました.2年前から決定していたことであったらしいのに,毎年変更の有無など尋ねていても,何の情報ももらえませんでした.今年は他大学にたのみこんで,曜日変更に応じましたが,○○大の今の担当科目もいずれ (2年後に) なくなると,他の大学の人から聞いています (私をその授業にまわすため,友人が首を予定外に切られたもようです).
◆「情報処理」の講義及び演習を担当していたが,外部 (専門学校) に一括して委託するという理由で一方的に解雇された.別のコマを与えてもらったので収入は増えたが,今後も一方的な契約更新の打ち切りがないかと不安である.
◆○○大学でセメスター制前期授業で計6回病気 (特に風邪,咽喉炎を主たるもの) で休講し,その後1回分を補講したが,来年度からは首を切られることになった.もともと月火と週に2日いかなかればならず,○○在住のものにとっては厳しい環境であった.そのため週あたり6コマが来年度からなくなるので,今収入の面で悩んでいる.
◆大学によっては2回つづけて休講したら翌年は雇用を更新されないところがある.
◆首を切る時 (更新しない時) は「あなたの教えている科目がカリキュラムからなくなりました」の一言で同じ英語の他の科目も打診しない (2つの大学でこのようにして首を切られた).
◆○○大では一昨年から,非常勤講師の補講をめぐって,かなり形式的な内規が定められ,今年から (来年度の) 非常勤の大量首切りが一挙に進められた.
もともと賃金の低い大学でしたが,とても公立大学とは思えないひどい大学です.できれば早くやめたいと思っていますが,そうもできず非常に困っています.
◆契約を1年づつするのではなく,安心して長期勤務だできるよう3〜5年ぐらいの期間にして欲しい (毎年年末に不安になるのが嫌です).
◆非常勤の雇用が常勤の胸先三寸で決められていることが不安.たとえば,先の常勤と約束していても,その人が辞めると無効になってしまうような点.
◆実際に雇い止めにはなりませんでしたが,ある日「あなたと (私の) 教育方針が合わないので,もう来ていただかなくて結構です」と突然,解雇を専任の方から通告されたことがあります.あわてて話し合い,なんとかその次の学期にもコマ数をもたせていただきましたが,その後も何度も同じような話をきかされるのでとても不安です.
◆私はある大学の非常勤講師を務めていますが,採用の際,3年契約であることを申し渡され,それが過ぎると,1年後の再採用,あるいは何年かの間,無採用の状態が続きます.このため立場や収入も不安定とならざるを得ないのですが,継続的な将来への見通しを持った採用方法はないのでしょうか (3年契約の理由はなるべく多くの後進の研究者にその機会を与えるというものです).
◆最近非常勤の首切りをあちらこちで耳にします.
2002年○○大学で2人の日本人△△語非常勤が後期から首切りとなりました.双方とも学生が事務に教授法について苦情を申したてた事が契機となりました,本人達から事情を聞いていないので,噂なのですが,A氏については「先生の言う事が辞書と違う」ということで該当科目のみ担当を入れ替え,A氏は○○大学で他学部のコマをまだ持っています,B氏は再履修クラスの生徒が予習もせず辞書も持って来なかったので「そういう生徒は当てない」と言ったところ,生徒が「再履修で必ず単位を取る必要があるのに先生が単位をとれるような指導をしてくれない」と事務に告げ,専任教授とB氏が数回話し合ったが決裂し,B氏は自ら○○大のすべてのコマを辞任したとのことです.
同じ大学の○○学部では,△△人非常勤が,7年間教えたが,4年目の終わりにあと3年しか雇わないと言われ,実際3年たった2003年3月で雇い止めとなった.
◆○○大で数年前,非常勤を雇えるのは日本人の場合語学専門に限ることになったと雇い止めされたのに,数年後語学専門でない人が行っていた.
◆○○大で3年ほど前,語学は火曜と金曜のみに行うという通達があり,その曜日に行けない人は雇い止めとなった.
◆○○大は国文,英文がなくなったので,国文や漢文などの教員が大量に雇い止めになった.
◆○○大△△学部では学生数減少のため3コマを2コマに減らした.
◆○○大は院卒の大学での非常勤のコマを1コマでも保障してやりたいとのことで,非常勤が1コマずつしか担当できないようになってきた.
◆科目がなくなり雇い止めになったのに,科目復活の際,他の関連科目をしていた教員がその科目を担当することになった.辞めさせられた理由が知りたい...
不安定な収入の中で保険の負担は決して軽くないはずです.非常勤講師だけで生計を立てる人が増加している以上,こうした人達専用の保険制度などあればと思うのですが.
◆健康保険,年金,雇用の安定
◆厚労省の方針ではパート労働者を正規雇用者の1/2の労働時間でも厚生年金・健康保険に入れる方向ですね.我々は各大学を合計すれば1/2をこえる人は多数います.必ず厚生年金・健康保険 (政府管掌) か,私学共済に入れるようにして下さい.我々はパート労働者ですから.
◆老後の生活の保障が欲しい.もう58歳なので専任になることはあきらめているが,30年近く大学の教育の一端を精一杯荷ってきて定年と共に,退職金も年金もなく使い捨てのように放り出されるのは何としても悔しい.
◆老後のことなど,非常に不安である.何らかの形で共済等に入れるようにしてほしい.
◆長い期間非常勤をしていますが自分自身の厚生年金がないのはこの年になると差別を身にしみて感じます.
◆雇用保険その他を適用してほしい.
◆勤務8時間以上に対して雇用保険等の加入を認めて欲しい.
◆健康保険が認められると良いと思う.
◆今年の任期で私学共済の加入が切れるので,健康保険に対する不安 (不満) が出てくる.
◆国保の問題,どうにかしてほしい.収入の1/4〜1/5はごっそりとられている.
◆益々これから国際化が進む現状,国際間の厚生年金の振り替え認定を進めていただきたい (現在,日本国はドイツと英国2カ国のみに認定しているのが現状です).
◆福利厚生問題は非常勤講師自身はもとより日本国にとっても重要な問題です.「相互扶助的な」保険の概念に疑問を持っております.日本の福利厚生を「団体単位」でしているから諸問題がおこるのであって,全ての日本国民が公務員,非公務員区別なく,誕生した時点から義務として受給年齢まで「各自個人レベル」で基本的福利厚生費を払い,成人になったら自由に各個人が自分の責任において将来の老後に還元される第2次的福利厚生積み立てをするべきと思います.10年後には4人に1人の老人を養う云々...と,しきりにマスコミで報道されるので若者の間では「なぜ我々若者が養わなければならない?」という疑問が生じ,年金生活者は過去に自分達が労働し,支払ってきたにもかかわらず,肩身の狭い思いをしているのが現状です.
◆せめて健康保険,年金はつけてほしい.大ケガをして (治ったからよかったようなものの) 家で寝ているだけのときは「即死の方がましだった」と本気で考えた.しかもこれで休講したがためにクビになった時のことを考えると恐ろしい.
◆年収200万に満たないのに年金・保険・税の負担は50万をこえる.大きすぎる.
◆賃金の問題は言わないにしても,最低の社会保障は非常勤教員にも整備して欲しい.
◆やはり厚生年金や私学共済などに加入できるようにしてほしいです.ダメならダメで,納得できる理由を説明して頂ける場があればと思います.
◆社会保険加入の道を拓いてほしい.せめて私学共済関係に入れない?1年契約で30年近く同じ大学に行っているが,退職金も全く出ないのはおかしい.
◆非常勤だけの教員は,どんなに長年一生懸命働いても,大学の教育にいかに尽力しても,退職金も年金もびた一文もらえません.こんな条件下ではまともな教育をしようという気力が失せてゆきます.
◆社保は配偶者の社保にこっそり加入しているが,本来は自分で加入したい.非常勤用にどこかで入れる窓口がほしい (もちろん安価で),産休もなく,休講→補講で対応するのも大変 (とうてい2人めはむり).
◆ほとんど恩恵にもこうむっていない.自力更生しかない現状である.
◆一番は,健康保険の問題だと思います.私は,31歳で結婚し,翌年から続けて子どもが2人産まれました.何よりの心配事は病気になった場合のことです.国民健康保険に加入しておりましたが,毎月の支払いを済ませるだけで精一杯という状態でした.なんらかの保健に非常勤先で加入できれば精神的にも安定するのではなかろうか,と感じています.健康であって初めて授業担当ができるものだと思います.賃金が安い割に負担が大きい,という現実を上手く伝えられないものかと思っています.
◆年金・健保・失業保険・退職金の要求
◆保険,年金,研究費等は,非常勤ですから仕方がないとも思います.しかし産休については上司である専任教員の判断次第で決まったことがあり,大学の非常勤服務規定も明らかにされていません.
既婚女性の非常勤講師が出産や育児,介護の問題の当事者となると大変です.私自身も出産のタイミングなど考えると悩みます.
◆4月から産休に入りますが,本務先の国立大学で非常勤の場合無給になります.仕事の内容は教務補佐で,スタッフ会議への出席 (自分の指導主以外の学生の研究報告を聞きアドバイスもする) 自分のテーマで修士と卒論の学生指導 (論文も書かせます),その他研究室の事務です.仕事内容としてはほぼ正職に近く,これだけ働いて産休で無給になるのは納得がいかない.又,非常勤講師先の女子大では代講が認められず,また補講の時間も十分なく,当初は,授業時間を確保するため産後1ヶ月内の出勤を求められた.「国立大学では無給にはなるが,産休育休時間が認められ,産後1ヶ月で出勤する場合には健康診断書がいる」ということを伝えると,あいまいな返事となった.これから教務課と交渉するが,非常勤講師・職員においても産前産後の休暇と給与の支払いを保障して欲しい.
◆以前,切迫流産(流産しかけているため,お風呂や外出の禁止,座っているだけでもお腹に負担をかけるので,食事とトイレ以外は横になって休むよう医師から診断を受けた状態,実際,出血がひどいため貧血となり上体を起こすだけでも気分が悪い程でした)のため2回休講に致しました.新学期ということもあり,新入生であった学生が,授業が開講されるのかという心配を抱き,専任に相談したそうです.その専任教員からTELをいただき事情を説明した上,5月からは出校し,休んだ分は補講をする約束を致しました.先方も納得して下さいましたが,その際「これだから若い女性は雇いたくない.気分が良いかどうかなど,本人の気持ち次第.妊娠など病気でもないし,女性はそう言えばいいと思っている」などと話されていました.精神的にかなりのショックも受けましたが (いまだに思い出すだけで,震えがきます.乱筆お許し下さい) 教育に携わる方が,こういった意見をもたれている事に大変驚きました.年齢が高い先生が体調不良で休まれた場合「これだから年寄りは雇いたくない」と言えるのでしょうか.身体的障害のある方にも,同じような事を言えるのでしょうか.
その後,授業にも復帰し,補講も行いましたが,12月に同じ先生から「出産なさるなら来年は出講が無理でしょう.代わりの方はもう決まっていますからご心配なく」という連絡を頂きました.すでに流産しておりましたので「出産はないので来年度も続けたい」と申し,何とか続けさせてもらえましたが,専任であれば,きちんと産休を取れるのに,非常勤は辞めなければいけないと,当然のように考えられていることを知りました.このような意見を述べる方が,たまたま,この専任教員だけである事を望みますが,私の同僚の中にも「専任が決まらなければ出産できない」という方もいます.しかし現実的に専任に応募してもすぐに決まるわけでもなく,年齢が過ぎてしまう可能性もあります.社会的に認められてもいる産休やその後の待遇など,早急に検討して頂きたく思います (非常勤講師はアルバイトでしているのではなく専任に入るまでの期間として考えていただきたいです).流産後2年経ちますが,出産時期 (長期休暇中など) や,仕事量を考えると,いまだに子どもには恵まれません.本来なら私の名前,大学,専任教員名を挙げたいのですが,非常勤であるという弱い立場,今後の仕事に与える影響を考え,ふせさせて頂きます.
◆○○大では非常勤講師の定期健診がありません.学生との対応に身分差はありませんし,控室も共同ですから健康管理上,公衆衛生上きわめて問題です.
ちなみに○○県では公立学校の非常勤講師にも他の教諭・職員とまったく同条件で年2回の県職員健康診断を実施しています (県立大学では欠落していて問題ですが...).
◆私の所属している大学では,非常勤講師も健康診断を受けることができます.ところが,健康診断実施の連絡を,非常勤講師には行っておりません.これなどは,見かけ上福利厚生を非常勤講師にも行っているポーズをとるためのカモフラージュとしか思えません.改善していってほしいと思います.
◆昨年は専任教員による私の論文のアイデアの盗用があり,他分野の人から知らせてもらいました.本人に抗議したところ「非常勤職にあるため物の見方が歪曲している」と人格への評価を広められました.断固戦います.
◆○○大の○○教授の学生へのセクハラは学内で問題になったにも関わらず,内々に処理する方向で不問にふせられました.
◆年齢的ハラスメントも多い
◆今回のアンケートにアカハラが取り上げられ,またニュースでもアカハラに取り組んでいるNPOの紹介があったが,これも先に述べた市民団体との協同で世間に公表すべき.○○大も結局法的根拠がないため,依然として卑劣なウソがまかり通っている.あんな卑劣なことをした人間は,二度と教育界に留まれぬよう,徹底的な制裁を加えるべきで,そのためにも市民団体との協同が必要である.組合という言葉には大変なアレルギーを感じる人も多いので,もっと広い立場から,高等教育を正常なものにしていくための市民総結集が求められる.
◆幸いなことに,そのような体験はこれまでなかったし,周囲で起こったという話も聞かない.しかし,閉鎖的,保守的な大学社会の中では,そのようなことが起こっても不思議ではないと感じる.
◆この問題に関して大学教員はどこまで自覚があるのか,ということは基本的ではあるが重要だと思う.特に女子大の男性教員は,本当にこのうような行為は犯罪だと認識しているのかどうか,はなはだ疑問である.「女は早く嫁に行くべきだ」「女の仕事は子供を早く産んで育てることだ」などと平気で発言している女子大の大学教員は実在する (これは教員達を介さずに学生達にアンケートすべきであると思う.ただそのような面倒くさそうなことを大学側が実施するかどうかも疑問ではある).
◆大学内ではないが,学会の懇親会などでセクハラは実際に行われている (男の研究者が若い女性の研究者を横にはべらせて体を触ったり,結婚・出産をしない女性は一人前ではないなどと発言したりすることはザラである).しかも加害者が名のある先生の場合,周りが止められないことも多い.あるいはその先生の傘下にいる人間は,先生の行為に対して何の疑問も持っていないことすらある (研究会や大学の研究室によっては,指導者的人物が絶対的であることは珍しいことではない.またその人物を弟子筋が守ることもままある.例えば「あれは先生の愛情表現です.気にかけておられるからですよ」などというフォロー.あるいは「先生のおもり,大変ね」などと茶化した形で事を荒立てない,など).そのような環境にいる人間が,大学において自分達よりもはるかに立場の弱い,若い専任講師・非常勤講師・院生・学生 (特に女性) に対してセクハラ・アカハラを働くことは,可能性として考えておくべきであろう.大学教員のような立派な人物がそのような行為をするわけがない,というのは前提として成り立たないと考えるべきである.残念なことではあるが,むしろ大学教員のような特異な環境で育ってきた人物だからこそ,そのような事態は大いにあり得ると想定せねばならない.
◆大学教員の場合,セクハラ・アカハラを行ったとしても,多くの場合,厳正な処分が行われているとは思えない (事件自体を内密にしているという話も聞いたことがある).このような行為を非常勤講師が行えば,即刻クビであろう (非常勤講師の場合も内密にすべきだなどと言っているのではない.そのような問題の本質からまったくずれた反論をする人も実際にいるのであえて注記しておく).当事者の言い分は十分に聞くべきだとは思うが,処分をもっと厳しくしない限り,セクハラ・アカハラという犯罪が消えることはない.
◆退官した元指導教官にその再就職先の非常勤講師として呼ばれた場合,講義以外にその教官の雑用などをしなければならない人もいる (もちろん無償で).非常勤講師に呼んでもらえるのは非常にありがたいことではあるが,公私混同的に仕事をおしつけるのは問題ではないか.弟子の立場である以上,文句は言えないのが現状である (もし拒否すれば,今後の就職はおろか現在の非常勤講師の仕事さえ危ういとこちらは考えてしまうから).
◆ハラスメントの被害にあわれた場合,気軽にそれを相談,場合によってはそれを法的手段に訴える機関があったらよいと思う.それだけ現在では非常勤講師の立場が社会的に弱いということです.
◆私が最もイヤな思いをさせられた (というより,今もさせられている) のは,この問題です.同じ学科の大先輩にあたる方で,今もその学科に奉職している方 (男性) に,ことある毎にいろいろ邪魔をされます.原因は全く思い当たりません.小耳にはさんだ原因もいいがかりとしか思えないようなものでした.公募に応募しても,どうやら裏でその方がちょっかいを出しているようで,なかなか思うに任せません.セクハラのうわさもちらほら入ってきますので,学会では高名であっても,こういう先輩を持った自分が不運だったと,これについては半ばあきらめの状態です.
◆アカハラは重大な問題であると認識してほしい.
◆大学研究者の中には,結婚した女性=就職しなくても大丈夫という考え方をもつ方が少なくない.非常に自分の努力ではない部分で差別される.
◆なんらかのストレスを解消するために他人に矛先をむけるのはいけない.みんなで生きのびたい.
◆アカハラを受けた非常勤講師の雇い止めの個々の例を一つずつ解決すべく大学等の当局への指導を徹底して欲しいと思っている専任教官もいることを取り上げて欲しいです.
◆ハラスメントの定義をむやみに拡大しないようにしつつ,明らかなハラスメント行為を受けている人たちを救うために,人事院の機能を高められないものでしょうか?バランスが難しいです.
◆第三者の告発受理機関設置.加害者の厳罰.
◆アカハラの定義はいろいろあるようですが,「アカデミックな場で強い立場にいる者がその立場を利用して行うハラスメント」「研究教育の場における権力を利用した嫌がらせ」といたしますと,まさに私は,専任教官からアカハラを3年間に渡って受けており,この度,その専任教官の個人的感情によると考えられる(他に積極的かつ合理的な理由のない)雇い止めの通知を受けました.しかしながら,当初,非常勤講師任免にかかる件を扱う窓口が分からず,また,アカハラを扱う委員会も無いため,相談するところや申し立てる苦労をいたしました.
セクハラを取り扱う委員会などは,文科省の指導などもあって,どこの大学にも設置されましたが,アカハラやその他人権に関わる問題を取り扱うシステムがない大学も多いようです.キャンパス内のハラスメント全般を取り扱うためにキャンパスハラスメントなどの名称で広くハラスメント全般を扱うシステムの構築が大学の急務だと思われます.
また,ハラスメントの定義はとっても難しいと思います.以前,大学にセクハラ防止委員会が設置された時,その委員会による具体的なセクハラの例の説明を聞いた複数の大学教員が,「アンナノまでセクハラにされたら,どうしたらいいのか分からない」という反応をしていたことがありました.その「アンナノ」は,確かに解釈が微妙なものもありました.しかし中には,単に認識不足であったことに由来する発言であったと思いました.(「へぇー,水着のポスターがダメなのか」とため息をついた教官を知っています)
例えば,非常勤講師は任期が一年なので,気に入らなかったら次に気に入った非常勤に変えて意地悪をすることができる…と思い込んでいる教官にとって,それが人事権の濫用に相当し,アカハラに相当するかも知れないと言われたとき,「非常勤は,一年で切れるから,非常勤なのに…それをアカハラと言われてもねー」という反応があるのではと容易に想像できます.(私のいる環境がオクレテいるのでしょうか)また,大変判定の微妙なアカハラの例も多くでてくると思われます.
…以上のように考えますと,ハラスメントとは何か,周知する活動がまず必要になり,いたずらになんでもかんでもアカハラだと断定して,罪人を作って断罪するのではなく,働きやすい職場環境を考えるという目的のためにハラスメントの問題を取り上げて話しあう必要があると思います.そして,その中で,非常勤講師という弱い立場の人権を守ると言う活動へとつなげたらいいと思います.そのためのシステムを作るのが先ずはじめにするべきことでしょう.
◆研究科長のゼミにいた人はなぜ博士号がなくても専任で入れたのか?
◆専任でもコネで決まる場合が多く,博士号を持っていてもコネがないとなかなか専任になれない.
◆公募について.これまで15回ほど書類を提出し,最終選考に残ることもあったが公正さが守られているのか問題なケースが多かった.最近の例では○○大学 (国立) で,「18,19世紀△△文学専門」の人を採用という条件であったが,結局「中世△△文学」を専攻する現職の□□大 (国立) の教官が採用となった (プライベートな事情での働きかけがあったとのことである).裏取引,談合のないよう,公正さを守っていただきたい.国立大同士や同地域内での横すべりも多い.また応募書類が手つかず,審査形跡のないまま返送されるのも疑問.
◆新たに専任教員を採用する時は,もっとその人物の能力,人間性,指導力を判断するべきである.被害にあうのは弱い立場の非常勤である.また社会では定年とされる60才頃に,大学という特殊な (彼らにとっては都合の良い) 採用法により,専任で入って来る人が少なからずいる.彼らにこそ非常勤の劣悪な立場を体験させ,この非常勤組合に入って,長年の人脈を生かして多くの後輩のために社会貢献して頂きたいものである.
◆人事権は教授会と切り離すべきと考えております.教授会が大学の人事権を握ることはこれからの日本を担う学生たちを育成する上で重要な教員の質とモラルを落としてしまう弊害が大きい (当然ながら保身上,当事者の教授より実力のある者は敬遠されがちで,なるべく無難な教員を推薦する傾向があるから).
現在の公募はほとんどが形式的です.苦い経験した方はたくさんいらっしゃるかと存じます.人間の一生を左右しかねない就職問題に関して大学側が担当教授に一任という大学のシステムの改善を望みます.
◆私は大学に社会人入学し,大学院は普通に受験しました.大学院後期博士課程に入った時点で40才を越えていたため,また家族内に収入があったため,奨学金や学術振興会の研究員などの応募はできませんでした.子どもを育てながら,自分の学費も稼がねばならなかったので,勉強時間は常に足りず,残念な思いをしました.
大学院を修了しても「ポストはない」と担当の教授からいわれていましたし,自分でもあきらめていました.幸い別の方から非常勤を紹介して戴き,2コマのみ教えていますが,これからどうなるか不安です.公募制の普及や,その際の年齢制限の廃止などをお願いしたく思います.
◆専任教員になるための条件とは一体何なのでしょうか.非常勤校の同科目の担当者の中から「まさか冗談ではない」と言いたくなるような人物が抜擢され,どうにも納得できませんでした.別の学科の個人的に親しい専任教員から「あの人は有力教授にゴマをすり,その教授が専任採用を強引に決めてしまったので,対立候補としてあなたを推薦する余裕もなかった.あの人は業績が全くなかったので,専任になると決まってから泥縄式に大学側が書かせた」と打ち明けられました.
先輩の中にも,不勉強ぶりが目立ち「よくこれで教授が勤まるものだ」と周囲の人々を呆れさせながら「専任になるのに実力など関係ない.問題は人間関係だ」とうそぶき,得意のゴマすり術で難なく専任に納まった人物がいます.主任教授の自宅に入り浸り,家庭内の仕事まで引き受けるのは個人の自由ですが,事あるごとに他人の陰口をきくのは我慢できません.私は彼の虚言のため,知らぬ間にとんだ悪者に仕立てあげられていたことがありました.彼は教授のポストに就くと,今度は大恩あるかつての主任教授の悪口を言っているという話です.
業績なり教え方なり,一定の基準を設定して公平な人事をしない限り,大学のレベル低下という問題は深刻化の一途を辿るように思われます.
この28年間,無気力で幼稚な学生を相手に悪戦苦闘の連続でしたが,それにもまして大学側の恣意的な処遇,傲慢な専任教員との不愉快な人間関係は大きなストレスでした.厳しい状況にあって,大学とは何なのか,教育,また教員はどうあるべきかという根本を見直さない限り,破綻する大学が出てもおかしくありません.教育のレベルアップには非常勤講師としても協力は惜しまないつもりですが,その気力を萎えさせるような態度は是非改めて欲しいと望みます.
◆業績を論分数だけで判断するのではなく,教育に対する貢献も考慮に入れるようにしてほしいです.もちろん,こう言っているからと言ってそれなりの数の論文がないわけではありません.しかし,大学が研究機関であると同時に教育機関であるのなら,研究の成果である論文を評価すると同時に,教育効果に対する評価も何らかの形でしなければならないと思います.
また語学教育に限って言うなら (特に経費削減等の立場から) 他の専門科目の先生方が片手間に語学を教えるのは本当にやめていただきたいと思います.専門科目を片手間に,ということはないと思います.それなのに,語学についてはなぜそういうことが許されるのでしょう?語学教育というのも,本来は「語学を教えるための専門的知識」が必要とされるはずなのです.語学教員を採用する際も,他の分野からではなく,きちんと「語学教育」を修めた教員を優先的に扱って欲しいものです.
◆男性優先,コネ優先が実態なのに「公募」というのはやめてほしいと思う.非常勤でもその大学に貢献していることをまったく評価されない.
◆公募の際,年齢制限を撤廃するよう,文部科学省から厳しく指導して欲しい.日本で中高年の失業問題が解決できないのは,産業界の反対で求人の際の各種年齢制限が撤廃できないからです.多くの大学生が卒業時に就職できず「第二新卒」になる現実の前で苦しんでいる一方で,その大学自体が,求人の際に年齢制限を設けていることの愚を問い質して頂きたい.
特に酷いのは,キリスト教系大学が求人の際「キリスト教徒」であるか否かを問うていることです (○○大:履歴書の裏に教会歴を記入させる,△△大:「キリスト者であること」).これは明らかに日本国憲法の「思想信条の自由」に違反しています.文部科学省及び厚生労働省は,厳しく指導するべきです.
◆公募の際,教育に関する実績を正当に評価するよう文部科学省はきちんと指導して欲しい.非常勤先で教育活動・教室運営に如何に努力したところで,主として公募で問われているのは,論文数などの研究実績であり,教育歴を記入させる以外,教育内容や教育の質そのものが問われることはない.最近,公募でプレゼンテーションを実施するところも増えたが,それは書類選考や面接終了後,最終段階で形式的に行われるだけである.
◆長年に渡って恒常的に非常勤講師に頼って開講されている科目については,基本的には専任が担当するように専任の数を増やすべきであるが,非常勤講師の任用による場合は,任期を決めずに任用するべきであると要求したらいいと思います.
何年か前に,何の連絡もなく雇い止めになり,それに抗議したら「非常勤講師は1年契約だから契約を更新しないのはこっちの勝手」と言われ,くやしかった.毎年秋になると,そんなこと思い出したりしながら,翌年度のコマが決まるまでとても気分が悪く,無力感と絶望感から本当に死んでしまいたくなる.多くの非常勤講師がこういう気持ちでいることを専任の先生は知ってほしい.そして,翌年度のコマの連絡はなるべく早くしてほしい.
◆専任との格差を言うと必ず,専任は非常勤とちがって「雑用」があるから (給料が高くて当然) と言われるが,「雑用」はいったい彼らの仕事の何パーセントを占めるのだろうか.まさか80%が「雑用」で,残りの20%で教育と研究をやっているわけでもあるまい.また,もしそうであれば,そっちを改善するべきだ.
◆不規則な (年に3〜6回とか)「公開講座」用の人材を調達させたり,専門の授業で最低限必要な図書も (約15万) 自費でまかなわせたりしつつ,専門科目を (しかも恩着せがましく) 任せてきます.学生の人数は何故か毎年専任の担当授業よりうんと多く設定されていますが,それは非公式に操作されています (親しい事務職員から聞き出しました).
◆非常勤をいじめないように.
◆○○を担当しているが,専任の教育に対する構え (準備) が悪い教師が多々見られ,現場は非常勤講師によって支えられている.専任がもっと熱を入れて取り組んでほしい.専任は首になることがないので手抜きが見られる (現在関わっている大学だけかもしれないが...).
◆専任教員に長期非常勤経験者が極端に少なく,かつ社会問題についての認識が乏しく,さらに (あるまじきことだが) 想像力が特定の抽象的な分野にしか及ばず,自身のポジションに安住しきっているお気楽な人物が多すぎる.非常勤の現状を少しばかり訴えても「ふ〜ん大変だね」くらいがセキのヤマ.「ぼくは大丈夫でよかった」と言われたときは,彼に対する敬意を一瞬で失った (指導教授だった).「"勝ち組"が特権を享受して当然」と言い切る若い助教授もいる.日本の知性集団 (ではないのか) にしては,情けなさすぎる.貧困問題が人権侵害であるという "知識" を少なくとももってほしい.そして,女性が男性よりも圧倒的に貧困であるという知識も.
◆専任の組合は現在各大学の企業別組合ですが,その大学別の組合に非常勤講師を加入できるようにして欲しい.その場合はその非常勤講師が別の労働組合 (例えば非常勤労働組合) に加入している,いないを問わずにいれること.そして,その大学の労働組合の中で非常勤講師部をもうけ非常勤講師問題をとりあげて交渉して欲しい.
◆専任には,通常,個人研究室が与えられているのに,授業がなければ大学へ来ない専任が多すぎる.特に文系の専任は.学生の質の低下など,きめ細かな学生指導をしなければならなくなるので,専任が非常勤を兼任することもせず,本務校での校務に専念するべきである.まずあり得ないが,余人を以って変えがたい講義をする専任がいるとしたら,大学間の単位互換を認めるなど,学生がその専任のいる大学に聴講に行くようにするべきで,専任を本務校以外にやるのはよくない.
◆一言の説明もなくコマ数を減らされた.説明があった場合でも,非常に礼を失した言い方,内容であった.
◆専任教員同士のもめごとに非常勤をまきこみ,授業以外のことで時間をとられるので大変困っています.シラバス作成や組織間の調整役をして下さらないので,様々なことを非常勤スタッフがフォローしている状態です.
◆次年度の曜日,コマ数が,1月末にやっと決まりますが,たいて授業開始後に変更され,他の仕事との調整上大変困っています.
◆語学の場合は専任が1人で非常勤が十数人というようなところもあるので,実質的に現場で学生と触れ合っているのは圧倒的に非常勤講師であるから,カリキュラムの編成についての発言権を与えて欲しい.
◆残念ながら熱意に欠ける方が多い.某大学では,毎学期学生による授業評価アンケートを行っているが,専任講師の方々よりも非常勤である筆者の評価が高いというのはどういうことか.また,筆者は授業外で有志の学生のための勉強会をボランティアで行っているが,なぜ学生たちが専任の先生方ではなく筆者に頼ってくるのか,よく考えてほしい.大学の教員とは,研究職であるばかりでなく,教育職である.しかし現実には,いかに授業で手を抜き,自分の研究に精を出して業績を上げるか,ということしか考えていない教員が多すぎる.
また,教職は精神的,肉体的にも厳しい仕事であり,定年は60歳が妥当である.60歳を過ぎたら専任は退き,嘱託・非常勤として勤めればよい.定年延長などもってのほか.高齢者は早く後進に道を譲るべきである.
◆大多数の専任教員が大学にわが身の「生活」だけを求め,研究者,教育者としての熱意を感じない.「あれはなんだ」という学生の声.黄ばんだノートを後生大事に.なんともわびいし姿が多すぎる.いいかげんにしろといいたい.
◆こちらから尋ねるまで,次年度の雇用予定がわからない.
◆非常勤をその場限りの雇用者として扱ってほしくない.非常勤を含めて,大学の教育研究体制が成立していることをもっと自覚して欲しい.
◆自由に意見が言える雰囲気を作ってほしい.
◆学生にとっては専任と非常勤の区別はない.それなのにこれだけの格差がある現実をどのように受けとめているのだろうか.
◆大学当局の制度としてのハード面が改善されなくても,専任の方の対応一つできもち良く働かせていただけます (次年度の契約の有無を早くに教えてくれるなど).裁量は大きいと思いますので,いろいろご配慮願いたいです.
◆専任教員の人から「非常勤講師はどんどんやらなければだめ」「非常勤講師の口はいくらでも見つかるでしょ」と言われたことがある.昨今では非常勤講師になることさえ難しいのだが,専任教員の中にはそういった状況を把握していない人もいる (もちろん,すべてがそうではない).「持てる側」と「持たざる側」の意識が乖離していくことが心配である.
◆専任教員の人たちは,リストラによる人員削減に対してどう考えているのか.また,実際に専任教員 (特に40代〜50代) のリストラは行われているのか.リストラされて現在も無職の人は存在するのか.自分の周囲の専任教員の話からは,とても切羽詰った問題として捉えているようには見えない (改組・新学部開設の会議で忙しい,というのは話題によく出るのでわかるのだが).現在就職しているか,いないかの懸隔は非常に大きい.助手にせよ講師にせよ,とにかく就職してしまえば,よほどの大事件でも起こさない限り,辞めさせられることはない (助手の場合は必ずしもそうではないという反論もあろうが,就職を1度もしていない人間よりは格段に有利な立場であろう).しかも,1回就職しているのだから,他大学への移動・再就職も比較的可能性が高い (あるつぶれた大学の先生は,すぐに別の大学に再就職した).非常勤講師より遥かに恵まれている環境と思うが,実際のところリストラ・倒産は専任教員にとってどれくらい比重を持った問題として認識されているのか.
◆専任になれたことは「幸運のコネ」であることを自覚して,自分の研究室に閉じこもらず,非常勤講師とのコムニケーションを密にとって欲しい.
◆ある大学でのこと.ある講義についての全体での説明会の席で,司会者の報告を無視して騒いでいる一群がいた.あとから知ったのは,その一群はどうやらその大学の専任教員で,静かに話をきいていたのは私を含む非常勤講師であろうということであった.
数日後,その一群とおぼしき人々が,講師控室において,「最近の学生は勉強しない」などと学生の悪口を言って「盛り上がっている」のを耳にした.
確かに最近の学生にはいろいろと問題があるが,教員が努力すればそれなりに応えてくれるはずである.説明会でのふるまいを見れば,はたしてこれら専任教員がどれくらいの努力を傾けているのか,疑問に思えてしまう.
いやむしろ,非常勤講師は身分が不安定であるから,専任教員よりも講義にとりわけ努力を傾けざるを得ない,ということなのであろうか.だとすれば,説明会や非常勤講師控室で傍若無人にふるまうことができる専任教員にかわって,非常勤講師が大学の教育を支えているということになるのであろうか.
ともあれ,どこかの専任教員になったあかつきには,前述の大学の専任教員のような教師にはならないぞと,固く思わせるような一件ではあった.
◆専任教員との懇談: 大学の教学の方針が全くわからない.学生のレベル,学生気質など最初に打ち合わせるあるいは問い質すことが必要.
◆弱者の「声なき声」を聞く努力を意識的にしてほしい.専任教員という立場にふさわしい品格をそなえてほしい.
◆人事権を掌握しているからといって自己の都合でやたらリストラなどせず最低生活を余儀なくされている非常勤への想像力を持ちインテリとしての自覚を持って欲しい.中世のギルドの特権意識はもう通用しない (甘い汁を吸うやくざみたいな性格は捨てて欲しい).
◆専任教員は我々非常勤教員の犠牲の上に自分たちの地位,収入,社会保障があることをよく認識して欲しい.
◆非常勤に演習を担当させるなら,非常勤任せにするのではなく,大学での演習の位置づけ,指導目標など,専任教員がビジョンを明確に持って説明すべきだと思う.
◆専任教員と非常勤教員とのコミニュケーションが不足している.
◆私の場合,幸い,現在の勤務先は理解のある専任の方々が多く,イヤな思いはせずに済んでいます.むしろ,こちらの大変さに同意してくださる方々もいらっしゃるので大変ありがたいことだと思います.それを大学当局に折に触れて伝えていただけるようであればさらにいいのですが….
◆学生の授業評価アンケートを行う大学が多いが,たとえば教養語学など,専任側からもう少し教育法の研究,工夫,提案などなされてもよいのではないか.「教養の語学は縮小されそうなので,個々の先生で頑張って下さい」と叱咤するばかりでなく.
◆コロコロ曜日や1日に割り当てられるコマ数を変更しないでほしい.
◆専任教員は非常勤の実態を知らなすぎる (知っている人もいる).あいつらはぼくらがどんな気持ちで働いているのかまったく分っちゃいない (分っている人もいる).だから出講時間を勝手に変えたり「来年からはご苦労願わなくても済むようになりました」とか欺瞞的な言い草を平気でするのだ (しない人もいる).ある非常勤の先生は,専任からなんの連絡もなく,事務からの紙切れだけでコマを減らされたそうです.冗談じゃない!
◆なにより不満なのは,大学の教育にたいする発言権がないこと.専任は授業にかんする相談もしてこないし,授業のコンセプトも言って来やしない.ようするに教育をほったらかしなんですね.
◆専任のやつらは,非常勤の人間より授業に遅く出る.いいご身分だぜ.セクハラでもやらかさないかぎりくびにはならないからな.ぼくらより質の悪い授業やっときながら数倍の金取ってること,それを世の中ではペテンというんだ.知ってんのかね?あいつら.
◆人権意識
◆自らが専任になってしまったので,何とも言えませんが,昨年まで感じていたことを述べさせて頂きます.○○大学は,地方の国立大学なので,専業非常勤という人は皆無です (非常勤システムがスタートした当時の「大学間を専任同士で助け合う」という形態です).都会では,私もそうでしたが専業非常勤という人は非常に多いと思います.今思うと,専業非常勤に対し,当時の専任の先生方は,かなり見下していたように思われます.「今年は研究費が少ない」「雑用で忙しい」「また出張だ」などという発言をあからさまにしていた専任が沢山いたように思い出されます.非常勤には,そのようなものが基本的にありません.ないが故に苦しい現実がある,ということの理解をされていない人が,大学の現場には,あまりにも多いかと思われます.専任教員の,特に専業非常勤講師への考えを改善しないことには,非常勤を取り巻く環境は何ら変わらないように思います.
◆非常勤がどのような劣悪な雇用状況にあるのかを理解していないように思えます.専任教員の組合も非常勤雇用の在り方には関心がなく,彼らの待遇の改善のみが優先されているのが現状です.私が関わっている芸術大学は科内のカリキュラム作成に非常勤が深く関わっていますし,非常に重要な立場であることの認識を改めて深めていただきたいと思ってます.
◆専任であることに妙なおごりを感じることが多々ある.また特に高齢になればなるほど,短期大学になればなるほど,業績もなければ教員としての努力もしていない人たちが多い (かつてゼミを担当できない専任しかいない短大があった).
◆自分達への任期制の導入には猛反対している一方で,非常勤講師の任用が一年単位であることが多いことには目をつぶっている.特に,語学系の非常勤講師が高等教育に果たしている現状を,もっと意識すべきであると思います.
◆大学教育の多く,特に語学系が多くの非常勤講師によって支えられている現状を考えると,現在の非常勤講師への待遇は劣悪の一言につきます.専任教員の中には,教育に対する情熱を持たず,ひたすら現在の地位に安穏として毎日を過ごしている方も大勢います.ただ,非常勤講師の中にも,非常勤講師による収入をパートタイマ−による副収入の手段としてしか考えていない方もいて,優秀な専業非常勤講師が受けている被害を見え難くしていると思います.やる気の無い教員の存在が,現在の教育問題の根本問題の一つであると認識しています.これは,研究,教育,大学改革の全てに渡って問題を深刻にしていると思います.
◆非常勤講師の問題は,そのほとんどが専任教官との地位や権力の差によって生じているように思います.専任教官が自分の持っている権力を意識し,特に人事権を濫用しないように,専任教官自身の意識改革をしていかないと問題の解決は難しいと思います.
◆専業非常勤講師の地位の確立(常勤職と兼任の者とは違う),要望の聴取の機会を作れ,待遇改善など.
◆知らず知らずのうちに,専任教員であるために手に入れた人事権などの権力や学内の情報などの有利な条件を濫用して,非常勤講師に不利益になるような,また不快にさせるような振る舞いをとることが,アカデミック・ハラスメントであるということを認識してほしいと思います.
◆基本的に専任校でしっかり給料を得ているにもかかわらず,なぜ,この非常勤口さえ激減している状況下で彼らにアルバイト代を与える必要があるのか疑問です.
◆大学の経営自体が厳しくなってきている現在,非常勤講師の労働条件も厳しくならざるを得ません.しかし例えば専任教員で他大学に非常勤として出講されている場合,それがよほど特殊な科目でない限り御遠慮していただくとか,これはかなり難しいかもしれませんが非常勤のコマ数を減らさざるを得ないのであれば専任教員のボーナス等を削ってでも非常勤の単価を挙げるなど,ある程度のワークシェアリングの意識が生まれてもよいのではないかと思います.そのようにして研究や福利問題も含め非常勤講師の最低限の労働環境を守っていただければと思います.
◆専任教員は (単に金のために) 非常勤をするな!
◆専任教員はワークシェアリングの立場から他大学の非常勤になって小遣い稼ぎなどせずその暇に恵まれた環境をいかして研究に精を出して欲しい.
◆専任教員は非常勤をやめてほしい (非常勤のみの人の職場確保のため).
◆「大学コンソーシアム京都」での単位互換制度は,学生にとってメリットは一部にあるが,その分非常勤講師数を減らすための有効な施策となっている (首切りにつながっている).再考の必要性あり.
◆事務手続のやり方などをきちっと教えて欲しい.とくに初年度.
◆特別講義は,学外からゲストを招いて講義をしてもらうのであるから,学内スタッフの担当者が接待など講義の世話をするべきであります.ところが,講師の扱いについては学内スタッフと同様に放たらかしの状態です.私がその大学の卒業生であることから,好意的にとってボランティア精神で講義をするから成り立っている様なものです.(前任の国立研究所から来ていた講師は,扱いに立腹してやめました)
◆文部科学省が学外講師を増やすことを勧めてきたのかもしれませんが,安上がりの非常勤講師で大学の教育レベルを維持しようとするのは止めていただきたい.私の場合色々なところで1時間の講演でほぼ5万円の謝礼を頂いていますが,非常勤講師で90分の講義で1回7200円しか謝礼を貰っていません.
今一つ,非常勤講師の謝礼が給与として支払われるため,学会参加や調査研究などの支給額を遥かに超える必要経費が申告出来ないことです.別の常勤がある場合は,非常勤手当てを雑所得と同一にしていただきたい.
◆大学は非常勤に頼っているのに対応はピンからキリ.研究できる環境をきちんとととのえて欲しい (コピー使用,研究費など).
◆○○大を旅費と宿泊費は来年度から出せないという理由で雇い止めになった,コストならクルマのガソリン代のみでよいが (新幹線,ビジネスH代のためのリストラ).
◆私の勤める大学は非常勤の要求にも比較的すみやかに応えてくれるほうだと思うが,それでも簡単な問題を放置されることもある.働きやすいよう,教えやすいよう即応してほしい.たとえばオーディオ機器がポータブルなどの場合の置き場所に関して教室に近いところに置くと決めるのになぜ何ヶ月も無回答なのか...など.
◆授業時間中に教室の近くで工事をし,授業の妨げになる場合がある (○○大学) これはやめられないのか.
◆賃金以外,教材 (カセットテープやビデオソフト等) さえも購入してくれない大学もある.
また国立大学の事務職員は,私立大学に比べ,概して応対が悪い.改善してほしい.
◆外国人と日本人の語学教師の給与の差,制限コマ数の差がはなはだしい (例:○○大,日本人は6コマ,外国人13コマ) 外国人は楽して教えており必ずしも学生のためになっておらず,とても不公平である.
◆○○大では採点に要する時間分の給料が今年度から支払われなくなった.印を押した時間しか給料の支払いがない上,採点は給料の支払われる対象でない,というのはどう考えてもおかしい.
◆いくつかの大学では,学生のサービス向上という観点から非常勤講師の個人情報 (Eメールアドレス,住所,電話番号) の学生への開示を求めるようになっている.賃金体系や雇用形態から考えると,こうした対応は非常勤の負担を増すもので,到底応じられない.
◆大学の運営はほとんど男性が行っており教員の中の女性が占める割合が少なすぎることに対して何の疑問も無いことは問題だ.私が勤務する大学の学生の半数以上が女子学生なのに私が働いている学部の女性教員は3%位.それについて女子学生も口に出す程です.もっとバランスのとれた雇用をしてほしい.
◆もっと授業の数を増やしてもらいたい.
◆身分証明書を発行して欲しい.
◆授業に必要なものを入れておくもっと大きなロッカーがほしい.
◆自分の研究のための1年間単位の休暇保障がほしい.
◆学校によってボーナスを出している所がある.もっと多くの学校から出してほしい.
◆非常勤だって授業は同一.カリキュラムの決定時,教学上の権限がほしい.
◆定年退職した人 (主に退官した教授) の方が年金の分を給与として払わなくて済むから専任教員として採用する,ということを大学の人事に関わった人から聞いた.業績や職歴の分量において老齢の人に適わないのは物理的に仕方ないとしても,そのような給与の面が考慮されているのなら,若年層には圧倒的に不利である.専任講師や非常勤講師に空きがあったとしても,そこが退官教授の再就職先として用意されている傾向が強くなるのならば,若い教育者・研究者のモチベーションが著しく低下するのではないか.
上の項目に関連するが,現在,若年であるということで就職において不利な立場にいる層は,もうしばらくすれば,今度は年齢が高いということで就職を制限されるのではないかという不安がある (つまり,今後は自分達より若い世代の方を採用していくのではないかという恐れ.年齢は自分でどうにかなるものではない).
◆スクーリングなどで,非常勤講師に大人数の講義を受け持たせ,専任教員は人数の少ない演習を担当する大学もある.スクーリングはその大学の売りの一つなのだが,それならば専任教員こそ大人数の方を担当すべきではないか.あるいはクラスを分割して専任教員の担当クラスをもっと作るべきではないか.また,そのような条件下でアンケートなどを行った場合「個人個人に目配りがされているか」などという項目が仮にあるとすれば,大人数クラスのアンケート結果がどうなるかは明白である.そのような結果をもとにしてフラットな評価が果たして可能なのか.
◆講座をどのような方針で開講しているのかをぜひ教えてもらいたい.今の所,授業のタイトルだけを聞かされて,後は好きにやっている状態.Happyだとも言えるが責任を持った講義ができるとはいいがたい.
◆授業内容は専任も非常勤も全く同じですのでもう少し,非常勤講師を精神的にも,経済的にも尊重して欲しい.
◆紀要掲載など,専任優先は理解できるが極力差別を取り除き,教授内容においては専任,非常勤講師なんら遜色ないことを学生達,並びに一般社会の人々に知っていただく努力をして欲しい (学生達はもとより,一般常識として教授,助教授はすごく偉い人,非常勤講師は病院のインターン並の見習い先生位にしか誤解している人が多い).
◆大学当局に専任教員との均等に配慮した処遇を求めます.複数の大学で1人の教員を雇うという雇用形態の可能性を検討するよう求めます.
◆翌年の授業担当の可否をもう少し早く知らせてほしい (例えば全国的に10月末には決定案を出すようにする).
◆配布プリントの残部をおいておくスペースすら確保されていない大学がある.学生の提出物の保管場所もない.せめて個人用のロッカーが欲しい.
◆専任がいない教科について大学側の関心がない.現状を認識していない.連絡窓口がない.
◆非常勤週6コマ10年やっている.専任にしてほしい.
◆契約にも関わることだが,開講科目のプラン (学生募集) が行きあたりばったりで,その度にふり回され,その際の契約もあいまいでその場しのぎでは,非常に困る.契約ということについて雇う側はもっと明確にすべきだ.
◆非常勤講師としての依頼書に,契約期間,賃金,交通費等の手当てなどについての雇用条件が記載されていないケースが多い.「依頼すれば絶対に断らないだろう」「仕事を与えてやっている」という態度がみられる.具体的にいうと○○大学の依頼書は問題が多い.
◆非常勤を格付けし給料を決定すること.本務校の教授,助教授,講師のrank付とする.且つ,学位 (博士) の有無も考慮.
◆少子化に伴い,一部の大学では定員割れを防ごうとやみくもに学生を入学させているようです.英語に関しては中学の課程もマスターしていない者が多く「主語」「動詞」の意味が理解できない学生もいる始末です.教員としては授業内容を基本的な事項にとどめるなど工夫しているつもりですが,いくら注意しても授業中に私語を繰り返したり,教科書も持参せずにただ眠っていたり,平然と「内職」したり,授業の終り頃にどやどやと入って来るグループがあるなど学生の態度にも非常に問題があります.
これは決して私だけの悩みではありません.ですから「不可」がつく学生が多いのもごく当然です.ところが「不可」を多く出した非常勤講師は「教え方が悪い」とレッテルを貼られて首切り候補になるとの話を聞きました.これには納得できません.最初から大学で学ぶ意欲のない者を,経営上の必要から大勢入学させた側には責任がないというのでしょうか.非常勤講師の解雇よりも,補習の導入などの処置こそ必要です.
◆専任の方と同様,こちらについても,しっかりやっていただいている場合がほとんどですので,不愉快になるようなことはなく,巡り合わせがよかったなと思っております.
◆非常勤の友人の話だけど,ある大学を辞めると事務の人に言ったら「あっそう」だってさ.「いままで,ご尽力くださってありがとうございました」の一言も言えないのかよ.非常勤にたいする態度がよーく出てるよね.
◆学長は金だけ見ている.
◆交通費が「出校手当」として支給される大学があるが,通勤にかかる費用も収入として課税されるのはおかしい.
◆大学は低賃金労働者として非常勤講師を雇用するな.
◆専業非常勤時代に困ったことは,授業開始などの事務連絡が遅かったことです.ひどい場合は,時間割の割り振りの事前連絡もなく,いきなり時間割が決定していた場合もありました.これには本当に困りました.専任になり,この時期 (11〜12月),来年度の時間割の作成を行っています.まわりの先生方からは,「時間割の配置は,自由に決めて下さいね」と言われています.専任とは,何と自由に時間割を配置することができるのだろう!と驚いています.まずは,(専業) 非常勤の先生に都合を尋ねることが本意だと思いますが….専任の先生 (事務方もそうですが) にとっては,「非常勤=自由度のないアルバイト教員」という位置づけでしかないようです.残念なことですが….
◆ほとんど専任の仕事を肩代わりしているような非常勤講師,つまりある一定のコマ数を持ち,全体のカリキュラムにも重要に関わっている講師の立場を向上させてほしい.授業以外の行事の無給参加,事務手続き等が多く,残業をするしかない状況 (もちろん残業手当はありません) にあります.ひどいときには交通費すら払ってもらえない行事の参加を強要されることもあります.
◆15週授業にこだわらないこと.祝日授業,曜日変更 (15週を埋めるための) 授業,休暇返上 (12月20日以後,1月8日以前等) 授業は学生を幼稚園児扱いし主体性を失わせるもと.自主的探究心を育て,教師もそれに労を惜しまず自発的に献身出来てこそ,自分で物を考え判断出来る学生を育てることが出来るはず.学生はいつ図書館を活用出来るのか.
◆最低限の施設は大学側で用意してほしい.例えば,個人用のロッカーなど.また今の時代,パソコンくらいは使えるようにしてほしい.非常勤講師には研究室もなく,一日にいくつもの大学に出かけることも多いため,各大学で上の2つ,ロッカーとパソコンが使えるだけで非常に助かる.
また非常勤講師の身で授業を行う場合,どんなに授業に力を注いでも,まったく評価されない.たとえば専任講師として就職する際に評価の対象にならないというのは理不尽な気がする.そこら辺の評価は難しいと思うが,専任校のない者が非常勤の職で生活してゆく場合,研究のための時間がなくなり,研究業績があげられず,専任として就職できない,という袋小路にはまっているケースも多いのではないか.
◆今正に弱い者いじめの対象とされている非常勤講師の一人一人の人権を守って欲しい.
◆大学のホームページにおいて情報公開されている規則があります.大学は,良識ある組織として,規則を重んじて,業務を行なうことが必要であるということはいうまでもないことです.私は,雇い止め通知を受けましたが,私が担当していた科目が減るわけでもなく,また学内のFDによる私の授業評価も高かったため,雇い止めをされた理由も開示されないままに後任の非常勤講師人事が決定するという一連の過程に得心がまいりませんでした.そこで,大学の規則に則って,人事委員会に不服申し立てを致しました.しかしながら,今まで非常勤講師に適用したことがない,人事に関しては責任母体である講座や学科間の不可侵が慣例である,などの理由で門前払いを受けそうになりました.そこで,非常勤講師組合のお名前を出し,組合の要求趣旨などを説明いたしましたところ,やっと担当学部の人事委員会に取り上げていただき,現在審議中です.この間の一連の大学の振る舞いは,最高学府ともあろう組織が,自らの定めた規則を反故にし,一非常勤講師である私が「あきらめる」という気持ちになるように仕組んでいるとしか思えない態度でした.担当者の方は,大学の仕事がお忙しいのは分かりますが,規則に従って仕事をするという最低限のことは守っていただきたいと思いました.また,明文化されていることが強者にとって都合の悪い場合,運用上の解釈と称して,規則を守らない(守れない)ことを正当化するのは,やめていただきたいと思います.規則にとらわれることの弊害もあるでしょうが,規則の成立した基本的な方針を汲んで円満かつ円滑,公明正大な人事を行っていただきたいと希望しております.
◆非常勤講師の任免について,非常勤講師が要求した場合は,その合理的な理由を開示する説明責任を任免権者に課すべきであると思います.せめて合理的な理由開示責任を課しておきませんと,任用の継続を望む非常勤講師に対するアカハラの温床となっている現状は決して改善されないと思います.
◆組合で,学生による授業評価の問題を議論するようですが,これには根本的な問題があります.すなわち,アンケートには,まずこのアンケートと成績は無関係であると断り書きがされ,さらにアンケートは無記名,この2点が大問題である.本当に授業の向上を目指すのであれば,成績と関係ないのは当たり前で,わざわざ断り書きをするというのは,教員と学生との信頼関係が存しないことを表している.逆に,学生の方も,無記名をよいことに無責任なことを書くことが十分予想される.次にアンケートの内容も,どの大学でも似たり寄ったりだろうが,評価と呼べるものではない.学生にはどれだけ予習・復習して授業に臨み,授業ではどれだけ積極的に参加したか,その点を尋ねると共に,学生の理解度・到達度を調べるための試験も必要だろう.すなわち,授業は9割がた出席していたが,よくわからなかった,などと書くかもしれない.教員は10割出席しているのだから,9割がたで威張られても困るし,何よりも出席=いることであって,どれくらい主体的に勉強したか,それが答えられているわけではない.当然,○○大のような卑劣かつ悪質な大学なら,ありもしないアンケートの答えをデッチ上げて,非常勤の雇い止めに使うだろうし,逆に,評価の高い非常勤もあれこれと何クセをつけて退職に追い込むだろう.実際サンデー毎日がかつて報じた○○大でのアンケートでは,専任の年寄りほど評価が悪く,若い非常勤ほど評価が高かった.しかし評価の低い専任を解雇した,という話はまったくなく,対外的な宣伝で行われているにすぎない.そもそも本当に真剣に勉強している学生なら,注文はないはずである.
◆最近は学生による授業評価アンケートを実施する大学が増えてきた.それ自体は歓迎すべきだが,実際はアンケートを取って取りっ放しの所が多い.きちんと集計して内外に公開し,場合によっては戒告,減給,降格,解雇などのペナルティーを設けるべきである.やる気のない教員を淘汰し,より質の高い教育を提供していかなくては,今後の少子化社会で生き残ることはできない.
◆本日,本年度の最後の授業と言うことで「授業評価」のアンケートをやりました.「授業評価」一般を否定するものではありませんが,非常勤の待遇・雇用とも関わる問題と思います.
◆語学のための学生数は30名までにしてほしい.
◆1クラス200人を超える規模では,どうしても一方的な講義形式にならざるを得ない.90分の座学に耐えうる学生のいる大学では,受講人数の多さもたいして気にならないが,そういう習慣をもたない学生を多人数つめこんで講義を行うことが非常に難しくなっていることを感じる.後者の学生であっても,少人数でていねいにかかわると全く違った姿をみせてくれる.大学全入時代を迎えようとしている今,非常勤に多人数クラスの授業をもたせることの問題点を感じる.
◆大手私学のマスプロ教育やめてほしい.上限は200名程度にすべき.
◆非常勤講師の人員を増員して,生徒1人当りの指導時間を増やせるようにしてほしい (設計演習等の指導時間) 現状は講師1人に対して25〜35人程度の生徒がいるので,1人当り平均10〜15分程度の時間もとれない.
◆クラスの人数が多い場合,賃金アップを希望します (レポート採点や,成績をつけるのに,とても時間を要します).
◆学生の学力低下が著しい.日本語教育を大学でも行うべきだ.
◆まず新教育指導要領を廃止し,初等教育からきちんと構築し直すべきである.現場に立つ人間として,学生たちの「学ぶ力」の低下をひしひしと感じる.教員一人一人の努力だけでは解決できない問題である.このまま放置すれば,国の存続が危ぶまれる.
◆学生に教えると言うより,学生自ら学ぶ意欲を向上させることの必要性を感じており,この学科を好きになり学生が積極性をもてることを重視している.その際,具体的なプレゼンを行うにも一工夫をこらすにも時間と費用が必要であるが学校はそれに対する誠意ある対応をしていないように思う.学力の低下が声高にさけばれて久しいが学生自身の責任に帰す部分よりむしろ教える側の事情 (やむを得ぬも含め) や,学校のシステムに負うところが大きいように思う.授業を行っていて実感するところであるが,関心のある事柄を聞き易い語り口で講義をしている時は物音させず一心に受講しているし,その逆は一挙に教室内は散漫な空気につつまれる.教える側の熱意と工夫はとても大切だ.果してどれだけの教師 (及び学校) が,その責任と重要性を自覚しているか,時々疑問に思う.
◆基礎学力,勉学意欲勉学態度の不良など,学生の質の悪化が目立つ.小中学校の頃からの教育の質の低下が,大学生にも及んでいると思われ,総合的に教育システムを見直し,改善することが求められる.
私が大学に入学した半世紀前に比して基礎学力は間違いなく低下しているように感ずる.
◆基礎学力が非常に低いことが気にかかります (例えば,円の面積が計算できない,単位系を含む計算が苦手など).
◆学生の熱意の欠如 (一般大学全般) を感じます.幼児教育〜義務教育の間,人間 (人格) 形成の大切な時期の教育に疑問を感じている者として教育のあり方について議論しているところです.
◆高校までとの連携のなさをよく思う.学生たちの無気力,無関心,無感動の責任は,多分に大人側にあるだろう.それでも高い学費をはらって大学に行き,あるいは行かせるのはなぜだろう?
◆非常勤講師の実態改善のため,日々努力なさり,ただただ敬服するばかりです.ただ1つ気になることがあります.非常勤講師を始めて8年になりますが,私としては "人に教える" ということで仕事をお引き受けしているのですから,お引き受けした科目について出来うる限りのことを対象者に負担にならぬよう教鞭をとってきたつもりです.その中でふと周囲を見渡すと,真摯に教鞭をとっていらっしゃる先生方ももちろんいらっしゃいますが, "学生に説教する" "授業を行わない" 等の先生方をもお見かけしたりもします.高い授業料を払っているが授業が受けられない,授業に出ても授業ではなく,授業を受けようとする意欲を学生が失くしてしまうような状況も現にあるわけで,こういった状況を改善していくべきではないでしょうか.
"人に教える" ということで仕事を引き受けた以上,引き受けた科目について "人に教える" というプライドを持ちたいものです.
◆授業には目的,簡単に言えば,授業を受けたら社会で何をするのに役に立つかを明確にすることが大事.そうすれば学生が授業中に居眠りすることなどなくなります.
◆論文をほとんど発表せずにいたり,非常に手を抜いた講義を毎年繰り返しているといった大学教員がいるが,そのような状況は許されるのだろうか?非常勤講師が専任の立場の人から「業績をたくさん作ればいずれなんとかなる」と言われることがしばしばある.おそらくそれが正しい道だと信じているし,実際手を抜くと,いつ契約打ち切りを宣告されるかもしれないという恐怖もある.しかし,冒頭に記したような教員の存在を見ると,許せないと思う一方で,自分達のやっていることはいったい何なのだろうと考えてしまう (大学教員の中には,ふまじめであることをむしろ良いとさえ考え,まじめに取り組もうとする教員を茶化している人もいると聞いた.物事を柔軟に考えることは大事だと思うが,それは「ふまじめであれ」ということではないはず.なぜそんな人が教育に携わっているのだろうか?)
◆非常勤講師も大学教員としての自覚とプロ意識を持たなければいけない.
◆非常勤の再勉強.
◆教養部解体,教養教育の大綱化により,教養科目の削減,非常勤講師のリストラが厳しくなったのも大問題.文系大学・学部の自然科学科目の大幅削減,第2外国語の必修化の廃止など,大学生の学力低下にも結びつく改悪がなされている.
◆学生が学びたいと思えるような新しい社会課題を教えているのは非常勤職が多いのではないかと思う.大学もそうした教科を売りにして学生を集めているにもかかわらず,そうした教科を担当する非常勤の扱いが低いのはどうかと思います.常勤で働く教員が,給与に見合う分だけきちんとユーザーである学生の学ぶ期待に答える教育内容を提供しろと言いたい.
◆文部科学省は日本の研究,高等教育を壊滅させる気かと言いたい気持ちです.先日○○大学の理学部の元教授達と現教授との集りがありました.保守的な考え方の人々を含めて,すべての人が非常な危機感を持っていました.現役の人達は悲愴でした.
◆今後の大学のあり方については,国民的なコンセンサスが必要.「実学」に傾斜しつつある現状で果たしてよいのか? たとえば語学の授業も,最近は「会話重視」の傾向が強いが,専門家の立場からすれば,短時間に効率よく外国語を学ぶには,文法をしっかり学ぶのが一番である.外国人に道を教えてやったり,海外旅行で買物をするための語学なら,NOVAに行けばよい.もっと奧の深い学問を教えるのが大学であると筆者は考えるが,ただ,国民の大多数が大学へ進学するようになった昨今,そうした真の意味での教育は,今後は大学院が負うべきなのかもしれない.
◆セメスター制度がとり入れられたので半期ごとの単位取得になり,充分な教育ができない.通年制の単位取得制度の方が良い.
◆学生および父兄全般に「高額の授業料を払って受けている大学教育にたずさわる教員の現状が信じられないほど惨めであること」を広く訴えていきたい.
◆国立大学共通図書館証を非常勤にも発行して欲しい.(編注:現在共通閲覧証は廃止され,身分証明書で閲覧となっていますが,その身分証明書が非常勤講師には発行されない場合が多いようです)
◆大学院生の教育問題もあると思うが,めったに取り上げられない.非常勤になる1つ手前の段階が院生時代であるわけだが,大学院は少人数からなる密室的業界なので,指導教官の良心ひとつにかかっていると言ってもよかろう.欠点のない人などいないが,余りにけんか腰な指導教官にあたるとやりにくくてもろにブレーキをかけられ思うように動けなくなる.研究妨害だと思うが,悪気でされるばかりとは限らず,やつあたり等の場合がむしろ多く,たちも更に悪い.そんな扱いを受けた院生が良い先生になれると思いますか?
◆工学系の専門科目については自分の学生時代の経験と現在製造メーカーに勤めながら非常勤講師を勤めている経験とから,産業界に講師を求めるべきという感を強くしています.大学側の取り組み姿勢 (単に講座あるいは専任の教官がいないから穴埋めに非常勤を求めるというのでなく) とともに企業側にも協力体制が必要だと思います.
◆各学生,並びにその父兄は,莫大な授業料を大学に納めている以上,株主の1人として大学の教育問題にもっと関心をもって欲しい.子弟を大学へ預けっぱなしにせず教育レベルと教員のモラルの低下を監視する義務があると思います.
◆主として第2外国語を教える立場にありますが,正直,先行きが非常に不安です.コマ数の減少という現実的な問題ももちろんですが,ほとんど改善されぬままの,多すぎる1クラスの人数,その中で学ぶ意義を見失っていく学生,教員室に帰ってくると学生のやる気のなさについ愚痴りたくなる自分,自分の教えている事柄に対する意味そのものに対する懐疑心が頭をもたげてくる現状がこのまま続いていくことに対する不安も大きいです.もっとまともに教育ができるインフラを整えてほしいと切望しています.まだ教育に対する熱意が消えない内に.
◆(専任になって) 非常勤と専任は何ら変わらない仕事をしている,ということがよくわかりました.「しっかり授業をする」これは当たり前です.「授業のために研究を行う」これも当たり前です.よい授業のために,研究を継続するという立場を持ち続けようと思います.
◆私が関わる芸術大学では,カリキュラム編成に際して,教育のビジョンを欠いているように思えます.たとえあったとしても,口当たりのよい役人が話すような言葉で理念を語り,それが現場において,どのように具現化されていこうとするのかという現実性に乏しい.何か場当たり的な授業が目立ち,専門的な研究者を育てていく気概を感じる事が出来ません.
◆大学の方向:学問の国際化,学際化その他いわゆる「21世紀の新分野 (福祉,情報等)」も結構だが,今一番必要なことは学問の基本に帰れ」ということ.理科系なら基礎理論 (含実験) なくして応用不可.語学力なくして (特に読み書き) 情報,国際化に対応不可.又国語力なくして外国語学習不可.
◆過激かもしれませんが,大学教員の全てに任期制を設けるか,逆に全ての教官の任期を外すかどちらかにすべきであると思います.
◆教育基本法改正反対!
◆(いちおう)独法化反対(しておきます).
◆Good education and good working conditions cannot be separated! That's why the level drops and drops…
◆教育や研究は国が拠って立つ基盤である.不況だからといって予算を削れば,ますます日本の基礎体力が落ちるだけだ.専任講師の方々は,雑務に追われて手一杯で,教育も研究もおろそかになっている.事務や雑務を担当する専任職員をもっと充実させ,教員の負担を軽減するべきである.
◆孤立していていろいろな研究情報が入らず.研究におくれないよう孤軍奮闘しています.調査などはしたいのですが手だてがありません.非常勤でいい仕事するにはすごくエネルギーがほしいことがわかります.
図書館の資料も専任の先生が自分の研究室に最新版をもっていっているのかどうか,古いものしかおいてないので,こまります.
研究室が自宅になるので生活にケジメがつかなく,かたづかなくてこまります.
◆紀要等に発表の場を確保したい.
◆自宅が「研究室」で,落ちついて勉強できないし,成果を出せないことにあせりを感じる.
◆非常勤講師職を明確に専門的教育職と位置づけ,雇用の安定,賃金の上昇,各種保険制度の充実を法制化し,教育機関としての大学にその遵守を法的に義務付けるべきである,と考えます.
◆講義担当可能科目と専門教科別の登録制度にして,ある学校で急にその人が必要になった時,呼んでいただけるようにしたい.
◆語学と講義の賃金が同一である件に関して:以前講義を担当していました.1回100分授業,準備には10数時間要します.例えば5分間話をしようとすると,1時間くらい時間をかけないと内容のある話が用意できません.1コマあれば,10数時間の時間とエネルギーと書物の購入など,大変な準備が必要です.それに対する賃金が1〜2万円程度では,経済的には毎回赤字です.自分の勉強にもなればこそ,10年近くがんばりましたが,あまりにもあほらしくなり,哲学の講義は自分からやめ,いまは○○語の授業のみ担当しています.
◆私は非常勤講師として○○大○○科,○○大○○科で,いずれも特別講義を半年間1コマずつ講義しました.それらの学科では必須のものにも拘わらずそれぞれの大学の教授スタッフでは不足するカリキュラムの講義,すなわち△△工学,□□工学の内容を自分の研究を通して蓄積した知識の学術的体系としての講義を提供してきました.とくに,前者の大学では当該の学科には◇◇を中心とした似たような専門の人が多く,△△の専門研究をしている人が居ません.畢竟学外の講師に頼らざるを得ないのです.
◆非常勤講師担当のコマが人から人へと譲られることについて (大学との関係ぬきに) 疑問を感じたことがあります.大学からAに声がかかり,Aが担当できなかった場合Bに譲る (大学の了解のもとに).Bが何年かやり (あるいはやらないで) Cに譲る.Cに専任の口ができてDに譲る...という形で,コマが次々と人の手に渡り,最初に声をかけられたAはその間の事情を知ることがない場合,最初に声をかけてもらったAは気まずい思いを (大学関係者との間で) することになります.Aの立場として実感しました.マナーとして非常勤組合としてはどのように考えていらっしゃるのでしょうか.少なくともBがやらなくなってCに譲る場合,この話はAが源であることをCに伝え,Bは同時にCに譲ることをAに (最小限) 伝えるべきと思います.全権をAに返すことがよりよいマナーかもしれません.私の場合はもう時効の話で,それは終ったことですが,今後もあり得る問題と感じています.
◆私は専任に負けない質の高い内容を学生に提供していると自負している.
◆世間一般の仕事から比べるといくら非常勤といえども,いろんな点において非常に恵まれた仕事であると思う.
◆大学の非常勤講師のポストを指導教授,友人,知人の紹介ではなく登録制 (人材バンク) にしたら如何.
◆大学の非常勤のみで生計をたてること自体が無理がある.大学非常勤の給与に依存すること自体がおかしい.大学院進学段階でポストがないことをはっきり伝える.大学の生き残りのための大学院学生の増加,増大には賛成できない.専門知識を生かす場所がない,かえって頭がかたくなり,現実の社会にとけこみにくいのではないか.ボランティア,NGO,NPO活動も必要.一般就職の年齢制限撤廃も必要 (年齢差別の解消).
◆雇用に関して欧米のように科学アカデミー制度を導入して大学とのインターン制度もよいのではないか?
◆コマ数減は大学の置かれている状況によってやむを得ないと思います.しかしパイの分けあいみたいに専任教員との個人的関係でコマ数の配分が行われているとしたら,残念な気持ちになります.仕事の内容 (つまりどれくらい授業の改善に日々とりくみ,どれくらい成果を上げているか ― もちろん大学の方針内で ― ) が客観的に評価しにくいものであることも承知していますし,結果至上主義にも独善的にもなりたくありません.私のこの不満の原因は専任教員もしくは大学当局がコミュニケーションを非常勤と取ろうとする姿勢に欠けているからだと思います.事実,コミュニケーションのある職場ではこういう不満はおこっていません.
◆研究に関係のあるアルバイトを作ってもらいたい.
◆先日,某音大の非常勤講師の公募があり,面接し,お話しをいただきました.ところが,1コマ90分で5000円という劣悪な条件に驚きました.わざわざ面接に出かけて行き時間も無駄になりました.公募の際には給与のことも明記してほしいと思います.
◆専任と非常勤とでは賃金,雇用保険,年金,健康保険等種々な面で差別されている
◆外国ではパートでも正社員と同じ仕事をしている場合,時間数に応じた賃金で年金,保険,退職金等で正社員と差がないところがあるが,非常勤講師でもそのようにしてもらいたい.
◆大学の授業体制 (語学の授業) に問題があるのに,週1回しかない非常勤講師の授業にすべての責任を負わせている.
◆私の場合は,大学付属高校の教諭として週1回1時間 (90分) だけ大学で授業をしていて,その授業分は高校での授業の「2時間分」としてカウントされていて,大学での授業についての賃金は出ていません.そのことへの大きな不満はありませんが,同様なケース (すなわち付属高校の教諭が大学の授業を担当する) は,○○大や○○大などでも実施されています (私の知っている限り).
そのこと自体は私自身の研修にもなりプラスの面がありますが,やはり「朝は大学,昼から高校」というハードさがありますし,私のような存在が非常勤を本業とされる方の生活をおびやかしていないか心配です.
ただ現職の高校教員が大学で教えることは学生にもメリットはあるかと思います.
◆非常勤講師の方々の大変さはよくわかります.私自身は充分働いた後,頼まれて非常勤で実習を4コマ (1日) 見ていますが,図書館も利用できますし,必要ならコピーもとっていただけますし,学生数も32名を助手の方とTAの方と3人で見ていますのでそれ程負担ではありません.その様な訳でコマ単価もまあまあかなーと.厳しい条件のもとで頑張っておられる方々に申し訳ありません.
◆非常勤という職は専任教員への過程としてあるべきだと思う.10年非常勤に耐えれば,どこかの専任への道は保障されるべきだ.10年やっても何の身分保障もなく海外でPh.Dを取ったような人材にポストをうばわれるようなことはあってはならないと思う.むろん「都内じゃなきゃ研究できない」などというわがままを言っているような者は別だが,少なくともこのような (平成のものとは思えない!) 条件に耐えていられる者は専任教員への夢があるからやっていられるのだ.将来への保障を何とかつけるような方法を樹立してほしい.
◆非常勤講師の中にも個人差が非常に大きく,大変優秀な先生も居れば,お金の為と割り切って最低のモラルさえ守らない (例えば同じ曜日の同時限に2校の非常勤を引き受けるダブルブッキングなど) 者も居ます.雇用側も組合側も各々の非常勤講師の勤務状況をきちんと把握し,教育に不具合が生じないよう徹底すべきです.劣悪な教員による被害は双方及び学生にとっても憂慮となっています.
◆民間の普通の技術者がノーベル賞をもらった.研究者である非常勤講師も組合運動を強化しながらノーベル賞位の業績をあげたいものである.社会的に非常勤講師の劣悪な状況を認めさせるにも大きな影響を与えるであろう.
◆現在大学の非常勤と普通の企業のプログラマをしている.抽象的な言い方だが,両者では「時計」が違っており,両立は難しい (大学の授業は週単位だが,企業は日単位である.今日終わらなかった仕事を明日まで待ってくれとは言えても,来週まで待ってくれとは言えない.顧客の都合もあるので,○曜日は絶対出社できませんというのは難しい.このような状況では企業でやれる仕事も限られるし,賃金も安くならざるを得ない),また大学と企業では互いの職歴を職歴とみなさないので,片方からもう一方へという転職も困難.非常勤講師は,いやおうなく,この世界で食いつないでいかないといけないという現状がある.
◆非常勤歴を年数にすると13年,しかし担当大学を延にするとA大7年,B大7年,C大6年,合計20年となる.これは専任講師として教えた場合の年数以上に該当する.なぜなら担当コマ数は,A大平均10コマ,BCそれぞれ6コマ以上であるから.これに対しての褒賞は全然ない.
問題点
1. 非常勤の教歴についての報奨制度はないか.
2. 自らを励まし,自らの出費により自己研鑽をつんでいるがそれを評価する制度はないか.
3. 研究者としての経済的時間的な余裕はない.教育実践者としての評価の道はあるだろうか.
◆常勤に比して非常勤の人数が3〜4倍いるという形態はおかしいのではないか.
◆専任と非常勤のあまりにひどい待遇の格差に憤りを覚えます (信じられない程).賃金は言わずもがなですが,10コマも担当すると研究の時間は長期休暇以外はほぼ無理です.とれません.教えることができることは喜びですが,教学上の権限がないことから授業改善の工夫できる余地は狭くなります (いつも悩んでいる).
研究をしたい,論文を書きたい,充分な時間が欲しい,使い捨てにされていることのフラストレーションの大きさに耐えきれない思いです (非人間的!).
◆大学とは社会への準備機関と考えれば,企業などで実務を経験した人を多く非常勤講師として採用すれば,学生にとって有益.特に工学系はそうですね.
◆非常勤講師も国公立の場合とくに,常勤教員と同様に定年制による停止が早いが (例えば常勤教員の定年が65歳の場合,非常勤講師も65歳) 私学の場合のように70歳にしても良いのではないかと考える.
◆英語教育について.
・専任,非常勤,ネイティブ,日本人ともにグレードテストをする.特に発音やリスニング,コミュニケーション,作文など,差がひどいものが項目別に分かるようなテスト.
・採用基準を専任,非常勤同じにする.研究などの業績のノルマも同じにする (今のような状態なら非常勤がバカにされても仕方ない)
・専任でなくてもよい科目に他大学の専任を非常勤としてやとわない (どうしてもやとうなら単価を低くする) いいかげんな専任かけ持ち組みを作らないように.
・女性 (親や夫の傘の下で生活していて,プロ意識がない.はっきりレジよりましと言ったり考えたりしている) のためにも基準のハードルを作ってほしい.このような (上2項目) の人々には今の単価でも高すぎる.
・教育に必要な学力 (だけではないのかもしれませんが,英語は特に信じられないような人達が多くいるので) 業績をきびしくチェックした上で,給与を与える.教えるという点においては専任も非常勤も単価は同じ,もしくは首を切られることを考えて,欧米のように非常勤の単価を高くする.
◆私はダブル・メイジャーですが,学位を持つ私ではなく,ド素人の専任が私の専門分野を教えているのを何度も目にしています.専門科目は専任なら何を教えてもよい今の制度はおかしい.
◆非常勤講師を採用する際に,教育面での職歴の有無が問題とされることが多くなってきている.しかし,そもそも若年層の院生やオーバードクターは,まず非常勤講師として採用されなければ職歴がつかない.職歴のないことを不採用の基準とする傾向がこのまま進めば,職歴のない人達は,よほどの幸運に恵まれない限り,いつまでたっても無職のままである.次世代の教育者・研究者を育成するためにも,門戸を狭めないことを望む.
◆人員削減のために非常勤講師の数を減らす傾向にあるが,大学によっては,本務校のある人を優先して非常勤講師として残していくケースもある.それぞれの大学に理由があるのかもしれないが (あれば知りたい),非常勤講師のみで生活している人達もいることを考慮に入れていただければと思う.
◆ある大学付属図書館の資料の閲覧を申請したところ,非常勤講師であるという点で難色を示されたことがある.その時はその大学の知人に間に入ってもらい,事なきを得たが,資料の所蔵機関によっては,専任=ちゃんとした人,非常勤=ちゃんとしていない人,という色分けがされていることもある.
◆現在特遇教員をしていますが,12月に15年3月31日で終了の連絡が学長よりあり,実は規定では17年3月31日となっている (ただし授業科目を提示され1年契約と定めている).小生は,15年度コマ数0である故,特遇期間終了と言われ困っております.一方的リストラと思えてなりません.至急御意見をお聞かせ頂ければ幸甚です.よろしくお願い申し上げます.
◆講師を務めている立場から言うのも何だが,今の非常勤の採用プロセスは不透明すぎる.個人的コネクションで職が動いていくシステムが能力評価システムとして機能している (紹介者が,できそうな人しか紹介しないことで) のは確かだが,昨今の院生増大傾向から言って,不満が蓄積・噴出するのは時間の問題だろう.何らかの形で,公募に近いことを考えてゆく時期に来ているのではないか.
これと関連するが,教育能力の評価・訓練システムも何とかすべきだろう.アメリカであるような,院生TAによる補習授業などの導入が望まれる.フランスのグラン・ゼコールの復習教員のような形にすれば,院卒・未就職者の所得の問題の解決にも有効ではないだろうか (月3万円の講座が5-7コマあれば,随分楽になるはず.TA・非常勤をとりまぜて…)
◆語学教員においては外国人非常勤講師もかなりの数にのぼりますが,Native speakerの待遇が日本人教員より1.5倍以上の差別待遇をしている大学がありますが改善してほしい.需要と供給の面からみても理解しがたい.明治,大正時代からの外国人コンプレックスの産物にほかならない.
◆非常勤講師であれ,雇用契約する時は日本人もNative speakerも学歴には証明書かそれに準ずる証明書コピーを必ずアタッチすることを義務付けてほしい.
◆非常勤講師の地位と待遇の改善と社会的認識の健全向上化 (文部省も一般社会も非常勤講師の実態に全く無知無関心であることはひどく残念).
◆非常勤の採用に関して研究業績を云々しますが 1) 研究できる環境がない 2) 採用後の授業と研究内容にほとんど関連がない 3) 大学教育のレベルがもはや高等教育ではなく中学・高校レベルだというのに何故業績をうるさくいうのでしょうか.それに教育と研究はあくまで表裏であって,全然別物ではないはずです.それを採用時何の関係もない業績を云々するのは絶対おかしいと思います.現在大学教育・研究の質についての議論がさかんですが (特に文系における専任教員の) 研究と教育がいかにかけ離れたものであるか,ということを明らかにしていくのも (他の人がしないので) 組合の仕事になってくると思います.
◆非常勤講師の問題全般として,やはり雇用形態が不安定であること,研究費がないこと,専任に応募しても論文点数が少ないので相手にされないが,論文を書き上げる時間が日ごろの大学授業準備や小テストなどの作成・採点などに時間が費やされるため十分にとれないこと,また論文を発表する場 (掲載) が限られていること,また,専任のように身分証明証がないこと,社会的立場として一般の人にあまり認識されていないこと,また,文部科学省からの指導もあってか,各大学が休講に1回でもすると全て必ず補講をしなければならない方針になってきたが,これは曜日にかかわらず言われるので (例えば,月土曜を教える人と,水木曜を教える人では授業回数が異なるので,通年で何回と全科目に目安を設けるなどすればよいが) 不公平感が残ること,等があります.又たとえ病気であっても出講しなければならないのでつらいと言う非常勤達の話をよく聞きます.
◆大学は生き残りをかけて学部・科の再編を行い,学生の増加をめざしているが,現行の教員数では無理のある計画も多く,その尻ぬぐいを非常勤で何とかしようとしており,もう少し計画的でないと学生が迷惑をこうむる.
◆定年制を廃止し,研究成果で契約すること.
◆2002年10月ごろ,○○大△△語担当の専任教員から,△△語非常勤全員に封書が届きました.内容は△△語の非常勤は休講が多いとの注意で,昨年度4回以上休講した人の姓のアルファベット,本年度前期で3回休んだ人のアルファベットが列記されていました.やり方が余りにもひどいと思います.姓のアルファベットだけですので,本人をはっきり特定できるわけではないのですが...
◆かつてある大学で非常勤講師をやっていた時の経験を2つ書きます.
1. 週1回のコマの通年講義の場合,仮に休講しても賃金をカットされることはないのに,集中講義の場合は30回すると規定通りの賃金が支払われたが28回した時には2回分の賃金がカットされた.
2. 出来高払いの時,大学側の都合で休講になっても賃金が支払われない.
以上のように非常勤講師の賃金は非常に不安定である.その一方で口では「非常勤講師の方々のおかげで,我が大学は運営できています」などとべんちゃらだけはいう.
◆学生の立場から見ると,専任と非常勤の区別はつかない場合が多い.それだけに学生との距離のとり方がとても難しいのが実情である.たとえば,とても親しくなり,部活の顧問を頼まれたりしても,断らざるを得ない.試合の応援に差し入れつきで行っても,もちろん自腹である.それはよいとしても,専任に知られると,出すぎた行為という非難にあう.
授業評価を強いられ「熱意ある指導をせよ」「相談に乗れ」というプレッシャーが与えられるにもかかわらず...である.
むなしい思いがつきまとっている.
◆人を安く使う資本主義のあり方が人間疎外につながるのは必至.様々な雇用をつくりださなければ働きたくとも働けない.
◆最近は,非常勤になるのに,教育経験が必要とされる場合が多いそうなので,非常勤になれたのも運がよいことのようだ.しかし,これは理不尽な条件であり,撤回してもらいたい.
◆非常勤の賃金体系を改善してもらいたいと思います.専任とやっていることは何ら変わらないわけですから….私の場合,こちらへ専任として赴任して,おそらく年間の総収入は倍以上になるものと思われます.やっていることは,昨年までと何ら変わらないことです.私は,「教育職は24時間仕事」だと考えています.「私」という人間と「教える内容」をブレンドして,学生に味わってもらうわけです.1時間の授業準備は,授業時間の10倍以上の時間が最低でも必要だと考えています.1コマの値段をもう少し上げないことには安心して授業準備などできないと思います.また,非常勤講師の身分証みたいなものがあるとよいかと思います.専業非常勤時代,「肩書きのない大学教員」という,実質的・精神的な辛さがありました (世間の扱いは「フリーター」でした).私自身もそうでしたが,妻や妻の両親なども,ご近所などへの説明が難しく,辛い思いをしたようです.
◆大学教員を考えている方へのアドバイス (私感): 自分のことを考えると,専業非常勤5年目を過ごしていた昨年,肉体的・精神的にも最も厳しかったように記憶しています.次年度からは,大学教員を諦め,教採受験(中学・高校)を検討していました.周りの専業非常勤の先生方を観察していると,専業非常勤として5年以上過ごしている先生は,大学への就職に対して,かなり諦めムードを持っている方が多かったように思われました.専業非常勤生活が長くなると,気力が無くなってくる,という状態なのだと思われます (実際,私も昨年は,経済的に限界を感じ,気力を失いそうになっていました).頑張れる,頑張らなければいけない年齢は,まずは35歳までだと思います.専門領域によっては異なるかと思われますが,教員公募は,35歳までを最初のラインにしているところが多いようです.35歳までに博士の学位を取得する,レフリー付き論文を最低5本くらい作成する(教育・人文系です)など明確な目標を立て,活動する必要がありそうです.これら最低限の業績を持っていると,公募に応じた際,選考に残る可能性が高いように思われます.私の場合は,23回目の公募に最終の2人,25回目の公募で最終の3人,26回目の公募で採用まで辿り着くことができました.採用する側が次にラインを引いている年齢は,45歳までのようです.ここでは,最低でも助教授採用になるので,それに応じた業績が求められます.論文数30本(レフリー付き10本程度含む)でしょうか(教育・人文系).そう考えると,45歳までにどれだけ業績・教歴が積めるか,ということが勝負の分かれ目になるかと思われます.大学での採用を目指している方は,何とか業績を積めるような環境作りに奔走された方がよいかと思われます.自分の専門とする領域で,広く顔を覚えてもらい,「こいつはこれをやっている」というものを発信することに全力をあげることを第一義に考える方がよいかと思います.結局,非常勤先の周りの専任の先生方は,人の事なんか (人事),そんなに重要に考えてくれませんから…(自分でコツコツやっていくしかないんだと思います).
「文科省,厚労省との交渉でとりあげてほしいこと」のうち,ここまでの項目と内容的に重なるものは,上記項目に分類しました.それ以外のものをここから先に掲載してあります.
◆生涯非常勤で終る多くの教員の存在をきちんと把握し,問題点を認識してほしい.
◆これから社会に巣立とうとしている学生に多大な影響を及ぼす大学教員の実態と,非常勤講師の悲惨な現状を早急に把握して法的整備をしていただきたい.社会的重要性を考えれば政治家の秘書問題どころではないはず.
◆いわゆる専業非常勤の実態を調査する.科研費のような補助を非常勤にまわす.非常勤への研究支援を個々の大学ができないというのであれば,文科省が研究室を (借り上げて) レンタルするなどして支援すべき.
◆全国的実態調査を実施してほしい.
◆大学が非常勤によって多く支えられている現状を踏まえながら,雇用状況の厳格な調査,基本的な雇用契約の明確化を大学側に指導を徹底してほしい.
◆非常勤講師を請負うことは本務先 (企業etc) に対して2重就業となる.企業によっては2重就業を禁止しているので公然と行動できない辛さがある.
教育活動は社会に貢献できるものでもあるので,文科省,経産省あたりから,2重就業許可の特別推進指導が示されれば良いと思う.
◆文科省の大学院重点化後の受け皿がないやり方が本末転倒.
◆大学院重点化が言われて久しいが,現実をみると就職の可能性もないのに院生だけ増加させても大量失業者を産出しているだけで無意味である.又,学力のない者も入学させており,ゼミのレベルが格段に落ちたという話しか聞かない.文科省は一体どのような意図でこの政策を続けているのか知りたい.
◆大学院大学政策について.研究教育職を養成する大学院を星の数程作って,使い捨て非常勤を大量に生み出している現状を改善すべき.
◆大学院大学などによって大学院生の数が増加する一方,社会における受け皿の確保についてはどこまで考えられているのか (特に文系).少子化による大学の淘汰,就職難による大学院への進学の増加,という傾向が進んでいけば,非常勤講師という不安定な立場に身を置く人は今後とも増加していくと思われる.あるいはその非常勤講師にさえなれない層も出てくるのではないか (個人的意見だが,文系基礎的分野に携わる人間を求人する民間企業などが今後たくさん現れるとは思えない).
文科省へ→教育現場が困るのが予想できたにもかかわらずどうしてハッピーマンデー法に反対しなかったのか.その責任をとって頂きたい.取れないのなら年間30週の授業のワクを減らすべきである.
祝日を休日と認めず平日扱いして,非常勤も含め働かせている大学の存在に関して,どのようにお考えなのか.祝日を守るよう行政指導して頂きたい.できなければ,ハッピーマンデーを撤廃するように主張してほしい.
◆現在,義務教育等にあっては,緊急雇用対策として非常にバラマキ的な予算がつき,お手もり的な雇用が行われている.ノーベル賞にうかれずきちんとした生活と教育,人材育成を守る資金投入を進めてください.
◆教員免許状の取得に関して「教科に関する科目」の取得単位数が減ったので,それにともない,開設されている「教科に関する科目」が少なくなった.例えば「地理学概論」(通年4単位→半期2単位) など.教科の専門的な科目を減らして,教員になった際に知識不足にならないだろうか.
◆現状,大学は非常勤講師でなりたっている.ならば大学当局は「常勤」との差別を排すべきだ.補助金の在り方にも触れて非常勤常勤のあらゆる差別化を排するよう行政側の対応を求めてほしい.
◆教授と同等のことを経常的に教えているのに「非常勤講師」とは人権差別である.「講師」と訂正することを文部省に強く要請する.差別社会をなくそう.
非常勤とは,勤務形態が一定していないことと理解している (週や月によって勤務状況が変わること).ところが非常勤の実態は完全に常勤である.講義内容も教授と全く同一である.このことは大学社会の閉鎖性と身分差別が根底にあることはいうまでもない.
私は技術専門校で講義をしているが「講師」であり,非常勤講師ではない.勤務の形態と名称を差別意識から混在してきたことが歴史的遠因と思われる.文部省と大学は差別社会の代表である.
◆最近多く見られる年俸制,任期制を導入するのであれば,大学による現状の非常勤へのシワ寄せの是正を「行政指導」「法整備」するよう交渉の議題にしてほしい.
◆大学卒業 (修了) 後の若手研究者に対して職に就くための門戸がほとんどない.若手研究者が研究を続けたくとも,続ける手段が非常に限られており,あったとしても自然科学系の研究者が年間数十万程度の予算で何ができるか?
その様な状況で論文が投稿できないのは当り前のことではあるが,転職するにしても論分数が足りないとのことで選考からは直ちに外されてしまう (結局民間企業からの論分数をかせいだ40歳代の人が採用されてしまう).
文科省,厚労省の関連研究所に対しても若手の就職する意義がほとんどない (雑用ばかり).それこそノーベル賞受賞者クラスの研究意欲が半減している様な人ばかり採用していて,文科省,厚労省では若手研究者の現状が全くわかっていない.Top30に億単位の予算を与えるより,若手に100〜200万程度の自由に使える予算を配分する方が,10年後20年後の研究水準の上昇につながることが何故わからないか?文科省,厚労省の役人と50才以上の教授助教授の保身のために若手の行き場がなくなり,アメリカなどの海外に行き,海外での研究が評価されるため,若手有望研究者が日本から出ていくのは当り前のことである.
大体「ゆとり教育」とやらも,新しく解明されていることが増えつづけているというのに,教育内容を減らすというのは教育の水準を低下させていることだし,その分,中学,高校で教えるべき内容を,大学,短大で教えることになり,大学での水準をも下げている.おまけに「大学生の学力低下が講師の講義の質が悪いせい」とされるのが訳わからん.
◆文系基礎学問の分野についてはどう考えられているのか?教育に関して「伝統文化の尊重」などと謳う声がある一方で,そのような分野を実用的でないといって軽視していく傾向の存在することをどう考えているのか.その分野に携わっている人間でも,すでに就職をしている側ならば改組などによって身分は保障されるだろうが,就職していない側は切り捨てられる可能性を絶えず考えなければならない.
◆各大学の専任教員は例外なく契約雇用年数を3年,または5年単位等と条件付き限定するのが望ましい.
◆そもそも大学に大量の非常勤講師がいることについて国の見解 (良し悪し,長短の判断) が出ていないのではないか?
◆日本語教育 (外国人への) は一般の第2外国語等とちがい,外国人留学生にとっては必修のものなので,一般語学・教養科目扱いはやめてほしい.おかしい.
◆たとえ経済的に恵まれていなくとも教育を受ける,あるいは行う条件を,国は十分整備すべきです.欧州並の教育条件を目指すべき.
◆非常勤教員の持ちコマが常勤のコマ数を超えないように制限されている点を改善して欲しい.例えば常勤のコマ数が7の時,非常勤の上限は5コマとされています.
◆非常勤講師問題が存在することを,両省自身が強く認識した上で,世間一般に知らしめるよう努力して欲しいと伝えて頂ければ幸いです.大学の教員 (特に文系) というと,最近の報道では,ろくに論文も書かずにのうのうと暮らしていられるような伝えられ方をしていますが,同じ場所で同じような義務を負いながらそういう方々と全く異なる待遇をされている「教員」もいるのだということを,教育を受けている学生でさえよく認識していません.まして大学とあまり関わりのないところで暮らしている方々にはピンと来ないと思います.
また,常勤と非常勤の間に賃金的な労働格差がありすぎることをどう考えているのか,これから具体的にどう処理していくつもりなのか,強く迫っていただけると助かります.
◆授業の中で「女性の仕事」を話しますが,学校の専任・非常勤のシステムの事を話すと,学生から強烈な反応がきます.「学校で,しかも大学でこのような非常勤の存在が許されていいのか!」と.教育の場で,堂々と語れるシステムにするためには,行政の姿勢が問われる.1年ごとにいつ首を切られるか判らない立場の私たち非常勤の存在では,本当に教育に関わる心意気は保ちにくい現状が出てきます.ぜひ教育のこと,教育を受ける学生のことを考えシステムの改善に向ってほしい.
◆厚労省は非常勤のことを無視している.
◆大学は行政の下請け機関ではない.講義内容についてしばりをかけるような行政はして欲しくない.特に資格,免許にかかわる科目は行政の下請のためではない事を認識してもらいたい.
◆国が早くから非常勤講師の問題に関心を持つべきだった.特に多くの私立大学が非常勤講師を搾取しているとも言えるのではないかと思う.
◆非常勤講師をやっているような方々がそれぞれの持つ知識,能力を活用して例えば文化財保護,社会調査,史料の整理・データベースの作成,翻訳などなど,「インテリの失業対策」としていろいろ政策展開が可能なのではないかと思います.1920年代から1930年代の日本では若干それに似たことをやっていたようですし,韓国において史料のデジタル化が進んでいることなども,この点と関係しているとも聞いています.
◆大学の教員として「普通に」働いて「普通の」生活ができることを労働問題として整えてほしい.
新設大学の設置時のみ厳しい書類審査があり,その後はなし.教育機関として適切な教育が学生に提供されているかどうかをチェックする公平な基準作りをしてほしい.
◆一人でも多くの非常勤講師が専任教員になれるよう,専任教員枠が増えるような努力を続けて欲しい.
(1) 大学・学部・学科等設置・改廃の完全自由化.
(2) 大教室における講義 (マス・プロ教育) の禁止と少人数教育の徹底.
(3) 1学科あたりで常勤教員を増大させることに対する何らかのインセンティブ (例えば当該大学に対する報奨金制度) の導入.
◆文部科学省や厚生労働省は,専業非常勤講師に何か「夢」を与えるような施策を是非生み出して欲しい.例えば,専業非常勤講師でも何年か何十年か勤めあげると,希望者は全員有資格者となり,専任教員への道が確実に開かれる,あるいは年金が支給されるといったような制度的な枠組みです.私たちも,たとえ非常勤ではあっても,大学教育に貢献しているのですから,それくらいの制度があっても罰は当らないのではないですか.とにかく,この先どのくらい長くこのような生活を続けていけば,一人前に生活できるようになるのか全くわからないのが悲しい.私たち非常勤講師というのは,社会的にみて欠陥人間の集まりなのでしょうか.
◆多くの有為の研究者・教育者が,明日をも知れぬ「非常勤講師」として活躍の場が著しく制限されているという現状は「国家的大損失」であるということを政府にきちんと認識してもらいたい.「百年の計」で教育立国・教育再生を目指すならば,私たちに働く場を与えてもらいたい.
◆非常勤教員の待遇改善,年金・健保・失業保険等・雇用安定,常勤職の拡大,研究費の拡大,教育予算拡大など
◆教育予算の増額.
◆このような取り組みは非常に有意義です.応援しております.ただ「専任」への就職で競合する「非常勤」同士は連帯しにくいでしょうが...
◆「非常勤組合」というものがあることを今回初めて知った.どういう活動をしているのか,また,加入資格や加入方法なども教えていただきたい.
◆組合の労をとって下さっている方があると知って感謝している.
◆大変なお仕事をして下さりありがとうございます.
◆私もかつて何年間か非常勤講師をいくつもの大学でしていて専任の職がなかったことがありますので,非常勤講師の待遇の悪さはそれ以来実感しています.今は引退まぢかの老人であります.組合の御活動に幸あることを祈り申し上げます.
◆いつもご苦労様です.ただでさえ授業に追われ,満足な研究費や時間のない立場でここまでして下さっている組合員の皆様には頭が下がります.いつも本当にありがとうございます.
◆組合の存在は,今年になってから知ったので,もし差し障りがなければ加入手続き等について教えていただけますと幸甚です.
◆お世話さまです.何かと大変でしょうが,がんばって下さい.
◆がんばって下さい.こういう組織の存在には力づけられます (無責任な言い方ですみません).
◆組合のみなさん,活動を頑張ってください.名も (金もない) ない一非常勤ながら応援しております.
◆このような組合があることを5年目にしてはじめて知りました.大学院後期課程と2足のわらじの私にとって,このアンケートで少しでも改善されればと思います.それは私だけでなくすべての仲間にも言えることだと思います.今後も活動に期待します.
◆非常勤講師問題が存在することを少しずつでも知らせようと努力頂いていること,また,給与面でも改善でも助けて頂いていることを知り,大変心強く感じております.これからもこうした活動を続けていって頂けるよう強くお願い申し上げる次第です.
◆様々な交渉を各大学で行っていることを,組合のHPなどで最近知ることができました.少しでも専業非常勤の環境改善ができるよう奮闘して下さい.
◆非常勤講師組合の活動を応援しています.権力を持った人たちによって苦しめられている非常勤講師の方の力になってあげてください.
◆がんばってください.情宣の徹底.
◆社会的認知をうること.非常勤組合の活動に期待します.
◆専任と感情的対立が生じぬよう,戦略は十二分にご検討ください.
◆やはり専業非常勤をめぐる環境は悪化していかざるをえないと思う.現状の保全が大切だ.代講者を派遣できるくらいの組織を目指すべきか...しかし何事も難しい...能力的に専任に劣らないことをアビールするためにもシンポジウムなんかをどんどんやればよい (もちろん「この問題」じゃなくて).発展途上国で働くことも視野に入れたほうがよい.これは専任には「できない」立派な仕事だ.卑俗なたとえで恥ずかしいが,幕末の脱藩者・志士みたいなもんだ.
◆専任の方でも,雑務がものすごく多くてそれに見合う手当てを受け取ってないと思われる方は多数います.単純に月給÷コマ数が収入とはいえません.投書など拝見しておりますと時折その様な計算をして比べると非常勤の給与が安いとおっしゃる方がいらっしゃる様ですが「専任」をひとくくりにして実情を無視した言い方をしては専任の方々に対して説得力がなくなると思います.家庭をお持ちの方が非常勤だけでまかなおうとすると20コマもこなさなくてはならない,研究費が出ないのでその分も計算しなくてはならない,などの理由だけで充分「安い」根拠になり得ます.専任と比較する際はほぼ全ての専任にあてはまる点のみとりあげるようにしたいただければ…と思います.
◆非常勤組合は,組合単位でしか行動していないが,教育は国策であるから,今後は全国民的な運動にしなければいけない.具体的にはNPOや市民オンブズマンのような市民団体との協同で高等教育問題に取り組むべき.例えば,来年の統一地方選や総選挙で,各候補者に高等教育問題に関する公開質問状を出し,当選後も着実にこの問題に取り組んでいるかどうか,検証を続け,マスコミ等に公開していく.帝京大の問題で,私学助成金が年間数千億円であることが報じられていた.組合は私学助成の増額を求めているが,大切なのは予算の適正使用であって,ただ膨らませばよい,ということではない.特に今の景気では,緊縮予算と無駄を省くことが求められているので,なおさらだ.これも全国民的視点で,各大学の専任がきちんとした研究をしているのか,などなどムーディーズインベスターのように,偏差値ではなく,研究・教育機関としての大学の格付けをするような組織を作ってみるのもよいと思う.そしてデータを公表し,それをマスコミだけでなく,各高校や予備校の進路指導室に資料として送る.そうすれば,○○大のような,卑劣かつ悪質な大学はすぐにでも淘汰される.銀行に何兆円もの公的資金が投入され,しかし一向に経営がよくならないので,経営者の責任を追及するべきだ,という国民の強い要求が生まれているが,総額では銀行への公的資金以上の税金が大学にはつぎ込まれているのに,大学が勉強するところではないことは世間の誰もが知っている.しかし誰も何も言わない.こんなおかしな状況を脱するには,全国民の厳しい目で大学の置かれた状況を監視することが必要だ.組合は,専任並みの週5コマで年収150万円,と非常勤の待遇を述べているが,週5コマということは,週当りの労働時間はわずか7.5時間にすぎず,年30回の授業とすれば,年255時間で,法定労働時間1800時間のわずか8分の1にすぎない.かつて大蔵省は標準世帯の年収を777万円と算出し,日本共産党は労働者の平均年収を400万円としていたが,労働時間で比べてみれば,非常勤はかなり高いことになる.無論,年255時間には授業の準備とか研究のための時間が含まれていない,という反論があるだろうが,大学が研究・教育機関ではないことは明らかになっているので,この反論はいかにも弱い.従って,教育・研究をきちんとしている,そしてそれに見合った待遇を得ている,こういうことを世間に公表して国民の理解を求めなければならないので,先から述べている市民団体との協同が是非とも必要になる.
◆各大学毎に非常勤の待遇表を送りつける.不合理なところは公表すると通知すべし.
◆非常勤の単価賃金が異常に安い事について,以前から不思議に思っておりました.出来れば情報公開をお願いしたいと思います.大学によってバラつきがあり,又,その差が大きいのはかなり疑問に思っています.
◆6年非常勤生活やって,今年から専任になりましたが,教育のための条件としても研究室=本が置けて自分の机があるというのは,大切なことなんだと実感しております.
生き残り模索中の弱小大学に勤務する身としては確かに今の勤務校が変わってもらわないと困るのですが,そのシワヨセとして,非常勤の方がまるで "コマ" (文字通りですが) のように,切ったり貼ったりされるような議論が多く,心苦しく思っております.
でも状況としては雇用のスリム化の対象として,まず非常勤がヤリ玉に上がることが多く,厳しいことは間違いないと思います.でも,それは私のところのような小大学では専任にとってもコマ負担増,それも現状7〜8コマから,さらに増やすという方向に向きがちです.常勤の組合とも,今後さらに連携を強めてやっていく必要があると思います.私も微力ながら非常勤時代の思いを大切にして,発言等していきたいと思います.
◆社会的アピールをもっと出来ないか?いかに低賃金で非常勤が働いているか,とか,大学の授業における非常勤の持コマの割合のアピールetc.
◆「リッチな生活」をおくりたいと願って,大学の教員を目指す人は1人もいないと思いますが,たとえ「しがない」非常勤講師であっても,生活ができるくらいの最低限の賃金は欲しい.「1コマいくら」の制度ではなく,講義の内容・能力・実績・年齢・学位・本職の有無・配偶者や家族の有無等に応じて,一人一人個別に対応して欲しい.大学教育は,コンビニ店員の時給制度とは本質的に異なるのだということを大学側にきちんとわからせるべきです (「1コマ単価の値上げ」という面に力をいれる貴組合のアプローチは間違っていると考えます).特に,非常勤講師と次年度どのように契約するのかは,一人一人契約更改の場 (席) を設けるべきだと思います (私の場合,例年,契約書に押印しろと一方的に書類が送られてくるだけです).
◆非常勤講師問題に関して,マスコミの有効活用を考えて下さい.世間 (特に財界) では,この問題に関する認知度があまりにも低すぎると考えます.
◆「組合」という形式ではなく,専業非常勤講師を集めて,芸能界のように「学者プロダクション」のようなものを組織したらどうでしょうか (芸能プロと個別に契約しているタレント学者が大勢いるくらいですから).つまり私たち専業非常勤講師は「学者プロ」所属のタレントになり,組織は,個人に代わって各大学と派遣契約を結びます.一般 (若手) の講師は月給制にし「売れっ子」講師の場合には,別の給与体系を考えれば良いのではないでしょうか.このような雇用形態になれば,大学全体の構造改革も確実に進むのではないでしょうか.
◆国との交渉のさい,正面からの「正しすぎる」攻撃だけではなく有効な「反則」はないのか,と日頃考えておりますがなかなか浮かびません.
◆非常勤講師組合は,人事院登録職員団体として登録されていないと聞き,残念に思うとともに,国の硬直した対応に憤りを感じます.非常勤講師の抱える問題について,言うべきことはどんどん国に対して主張すべきだと思います.
◆じつは私も組合活動をしたい気持ちはあるのですが,大学と自分の研究や仕事に追われてできません.そういう方はたくさんいると思います.情けないんだけど,まだ「専任の道」に汲々としているんですね.「非常勤でやっていく」決心がついたら組合に入ろうと思いつつ,いまだに踏ん切りがつかないのです.このままなにも言わずに唯々諾々となっているのは悔しいけれど,なかなか時間が取れない.ぜひともこういう形でぼくらの声を拾ってください.
◆多くの非常勤講師は大学側の扱いに不満を持っていると思いますが,問題は組合と関係すること,あるいは雇用の改善を主張することは,大学側に疎まれ,次回の雇用契約に支障をきたしてしまうのではと非常に恐れています.正に八方塞がりの状況で,事態の打開には国が率先して,非常勤講師の待遇を大学側に調査,改善命令を出すしかないのではと言う情けない消極的な態度でしか望めません.組合の方々には国との交渉に際して本当に頑張っていただきたいと考えています.
保険の事は改善の余地がありと思うが,少しのメリットの為に自由を捨てる気にはならない.私は授業に全力投球するタイプで研究で評価される専任ならとっくにクビになっていると思うが,生徒の人気と評価に支えられ15年もやってこられている事に大学に感謝している.○○大のように非常勤は5年 (?) と区切るのはいかがなものか.
雑務がない人間関係のわずらわしさのない今の働き方が続けばよいと願っている.人間は所詮不公平なものなのだから個人の努力が活かせ,創造することができ,若者に話しかける機会を与えられていることにもっと感謝して,一所懸命教える先生をたくさん作って欲しい.どこの国と比べているのか知らないが,不満分子を教員の中に増やすのは許されないと思う.
◆なぜこの組合は共産党議員や社会党議員を頼らなければならないのでしょうか.労働者組合=共産党は日教組時代の産物です.与党議員に相談出来ないのでしょうか.我々は各自資格を有した個人レベルの自営業と同じで自営業団体ではないでしょうか.個人好みで申し訳ありませんが共産党,社会党の政策には賛成しかねますので.
◆私が非常勤講師組合の活動に共感できないのは,非常勤講師の待遇改善という瑣末的な問題ばかり熱心で,非常勤講師問題の根幹たる問題の是正に取り組もうとせぬからである.それは「専任教員採用の不正選考」であり,公募で「公正」に審査・採用との表看板と異なり,コネや教授の二世等の血縁優先の人事ばかりである.並の教授より優れた研究業績をもち,教育現場でも学生の人気高く学生の投票ではいつも上位に選ばれ,学会の役員にも選ばれ,文部省科学研究費補助金をはじめ多くの研究助成を獲得している私のような若手研究者は,それだけで邪悪不正な無能教授どもに妬まれ,採用人事だけでなく,学生数が多く指導が困難な科目を回される等の,いわゆるアカデミック・ハラスメントを被っている.私自身,私がこれまで応募した教員採用公募について,結局誰が選ばれたか常に追跡調査しており,9割以上は研究・教育業績が私より劣った者だった.貴組合が取り組むべきは,教員人事選考の公正化と,それを監視するシステムの構築であり,それなくしては,瑣末的な待遇改善に些細な勝利を収めても,若手研究者は将来に希望がもてず,当然ながら「正直者はバカを見る」大学業界にあって熱心に授業することのバカらしさを認識して,給料相応にテキトーに手抜きして90分時間潰しするようになるだろう.インターネットなどで莫大な情報が氾濫する今日,既に学生の間にも,無能な教員が昇進し有能な教員ほど虐げられるこうした大学業界の内幕は伝わっており,東大の植民地の大学では「東大出の教官だけが『白人』だから,俺たち『黒人』のことは同じ人間と思ってないんでしょ」と教員に言う学生が増えているそうだ.私もかつて東大出だと「誤解」され,学生からそう詰問されて驚いた経験をもつ.東大出だろうと教授の子弟だろうと,相応しい研究・教育業績があるなら採用されても構わないが,私学出・平民出身の教員より研究・教育業績で劣っているにもかかわらず,コネと学閥・血縁で採用されている者が圧倒的に多いのが実情で,そうした不正人事の具体例なら私は即座に数十例提示できる.究極的には,専任教員人事権を大学の現場から剥奪し,教員採用人事を一手に扱って採用審査結果に対する疑義を客観的に審査する機関を,文部科学省辺りの外郭団体として設置し,不正採用された劣った者を排除するシステムを構築しなければこの問題は解決しないだろうし,貴組合にはそこまでする熱意も能力も無いだろうから,やはり私は貴組合の活動に共感できない.
国との交渉も理解できるが国もどうしようもないと思っているのだろう.年を追って非常勤講師から完全失業者に転落する者は増える気がする.失業してしまった元講師の声が聞きたいと願っている.
◆○○報告会での弁護士さんのお話の中で「非常勤講師組合の先進的な活動に大いに学ばせてもらったこと」を力説されていました.私達の活動が地域へも広がり大いに勇気と力づけになっている模様でした.非常勤講師運動が地道にねばり強く広がっていくことを心から期待しています.
◆次年度も1コマ削減されそうです.2001年度4コマ→2002年度3コマ→2003年度2コマへ.貴組合に加盟したいと思います.
◆この調子でドンドン国etcに攻め込みましょう!2003年いっぱい国は色々と制度見直しをしますので組合サイドとしてもずっと攻めつづける必要があります.ガンバロー!
◆今回,このような組合の存在を知り,ようやく救いの手が差し延べられたように感じております.私は28年にわたって非常勤講師を勤め,3科目を担当して参りましたが,非常勤講師を使い捨てロボットのように扱う大学側・専任教員らの処遇に対して抗議する術もありませんでした.やっと非常勤講師の職を得て間もない頃,授業も試験も1度も出席しなかった学生に単位を与えるよう専任教員から強制され「それではきちんと出席した学生に対して不公平です」と反論したところ「あなたのような頑固なわからず屋など...」と首切りを示唆されました.脅迫めいた態度にはらわたが煮えくり返りましたが,当時は学内に頼れる知り合いもなく,結局従わざるを得ませんでした.この教員が直後に別の問題 (学生からの収賄) を起こして退職に追い込まれただけに,あくまでも拒否すればよかったと今なお悔いが残ります.
同じ大学で非常勤の論文も紀要に掲載できることになり,審査料を払って論文を提出したところ,2ヶ月ほど経ってから突然論文が送り返され「採用しないことに決定しました.もっとご検討ください」とのメモだけが添えられていました.到底納得できず「悪い点は無論直しますので,それはどこなのか具体的に教えてください」と申し入れたところ,専門外の担当教授の答えたるや「採用しないとはっきり言ってやったのだから,これ以上何も言うことはない」.結局審査料も戻りませんでした.
優秀なベテラン非常勤までが同じ被害に遭っていることがわかりました.この方から「どんな論文を書こうが何一つわかりはしません.ただ個人的な好き嫌いだけで事を決めているんです.町のヤクザと同じですよ」と言われたことが忘れられません.実際,問題の教授は個人的に親しい非常勤の論文だけを採用していたのです.
確かに正面切って抗議などしたら,早速解雇されていたことでしょう.このような専任の横暴を阻止するためにも,非常勤の結束はなくてはならないのです.
◆昨今の経済状況を見るに,非常勤問題は悪い方向に向かうことはあっても,いい方向へ向かいそうにないなと,最近特に悲観的になっています.組合の皆様のご活躍には期待をかけておりますが,春闘でさえ雇用維持を言うのがやっと,というご時世では,本当に困難だろうなと思います.
◆韓国でも非常勤講師組合があり,わたしの留学していたK大 (私大) では組合事務所まで用意されており,交渉も大学当局,国の相当高位クラスの人とやっていたと記憶してます (元委員長が友人でした).そのせいとばかりは言えないでしょうが,いま,若手研究者支援は相当改善されているようです(以前がひどすぎたとも言えるのでしょうが).
◆私自身は,非常勤講師ではありませんが,妻が専業非常勤講師です.現在,妻はアカハラを伴う雇い止めの被害者です.なんとか事態を打開しようと思っていますが,親族が被害者であるために,かえって大学内で動き難く,直接的に妻の力になりにくいです.なんとか,非常勤組合の活動を通して,事態の打開が図れればよいと希望しています.どうすればよいのか具体的には分かりませんが,妻と同じような被害を受けている多くの非常勤講師の方たちの力になりたいと思っております.
◆非常勤組合があって,本当に助かっております.組合員にさせていただき,感謝しております.有り難うございました.雇い止めにあって,大学と交渉中の非常勤講師の方々は,時々「今あきらめてしまったほうが楽かな」と感じることがあると思います.実は,同じ経験をしている私も何度もそう思いつつ戦っています.そして,その度に「こんなことくだらない」「あきらめようかな」「傷つくだけだなぁ」・・と思ったら負けだ,と自分を励ましています.途中で挫折したら,非常勤講師の地位向上へ向けての道は,後退してしまうのですから,組合の広報誌では,是非,自分ひとりだけのためでなく,多くの(現在,そして未来の)非常勤講師と今後の日本の高等教育のために活動しよう…ガンバレ!と,弱気になっている組合員にも 時々励ましの言葉を載せていただけたらと思います.
◆いいことだ.
◆めんどうな作業をしていただいてありがたく思う.
◆今回のアンケートも継続的に毎年がまん強くやることが必要!
◆お忙しいところありがとうございます.少しでも待遇が改善されるよう皆で努力し,よりよい授業をできるような環境が整えば...と思います.
◆非常に意義がある.日本の高等教育を底辺で支える我々非常勤講師の声を,ぜひ一般に届けてほしい.
◆我々の権利を獲得・擁護するためにもこのアンケートなどの試みは必要不可欠なことと存じます.集計などでお手数をかけますが,よろしくお願いいたします.
◆実態把握の為,このようなアンケートは是非続けて欲しい.
◆非常にいい企画でした.実情把握が何にもまして優先ですね.
◆まず第一にこのアンケートを企画された方々に「有難うございます.ご苦労様でした」とお礼申し上げます.
◆これは是非継続して行っていくべきだと思います.がんばって下さい.
◆このような調査での実態把握はうれしい.外部にもっと公開して,待遇改善につなげてほしい.
◆このようなアンケートに回答する機会を与えて頂いたことに感謝致します.また,普段から我々のような目立たない存在である非常勤講師の手助けをしていただいていることも本当にうれしく思っております.
◆遅れまして申し訳ありません.またアンケートの作成,集計ご苦労様です.一昨年報告書を見させていただき,たいへん勇気づけられました.幸運にも昨年専任の職を得ましたが,非常勤講師の実態はかなり苦しいものがありますので,こうした運動はもっと広げていただければと思います.
◆このアンケートを社会的アピールに利用してほしい.
◆こういう調査をぜひぜひどんどんやってください.
◆よくやってくれました.ありがとうございます.
◆大規模で詳細なアンケートに感謝している.可能なら5年ごとくらいに実施して変化を追ってほしい.
◆声を出して主張しがたい状況で,このようなアンケート調査は非常勤の実態を知る上で非常に重要だと考えます.
◆続けてください.
◆統計結果を報告されるに際してはサンプル数を必ず書くよう,%のみでくくらないようお願い致します.せっかくの統計の信頼度を守って下さい.
◆"世帯"という概念は解体できないものか.未成年者はしかたがないが,成年は男女とも,経済的・日常生活的に自立しているのが自明の社会が望ましい
◆アカハラとセクハラは分けた方がいいのでは.アカハラを大前提としてのセクハラは「なかった」と答えたが,講師室での同僚講師や専任からの不愉快な言葉でのセクハラはかなりある.非常勤講師組合でも「組合員をふやすには若くてきれいな非常勤の女性をたくさん入れればいい」というのがあった.
◆今回のアンケートが送られてきたのが12月13日で,勤務先のほとんどが今年の授業を終えてしまってからです.従って非組合員のほかの非常勤に配ることができなかったのが残念です.
◆外国人の先生方が英語版で出して欲しいとのことです.
◆私教連などと協力して全国一斉大規模アンケートを実施したらよいと思います.
◆このアンケートの設問はいわゆる一般教養の科目の非常勤をイメージしているようだが,工学部の専門科目を担当している者にはかなりのズレがある.設問の中に担当学部,一般教養か専門科目かの項目がないのは,あるせまい範囲をイメージしすぎているのではないか.非常勤がになっている大学教育の分野はせまいものではなく広いものだ.特に技術系専門分野系の専門科目は,実務者しかできない大学教育があるはずだが,そのような観点が,このアンケートには欠落しているようだ.このアンケートは被害妄想的なところがある.専業非常勤講師の実態を明らかにしたければ,そのような設問のしかたがあるだろうし,もっと広く非常勤のことを知りたければもっと別の設問があると思う.この内容は中途半端だ.
◆アンケートの配布はどのように行っているのでしょうか? 当アンケート用紙は○○大学のメールボックス内に入っていたものですが,□□大学には配布されていないようです.現に周りの先生方に伺ってみましたが,どなたも記憶がないとのことです.
◆このアンケートの結果や非常勤講師組合の存在は世間にどれだけ認知されているのだろうか?新聞に掲載されたとのことだが,それはどの新聞だったのか?複数紙に全国版で取り上げられたというのならいいのだが.新聞にある程度の偏りがあるのは自明のことであり,その点に基づいて購読紙をどれにするかを決めている人達もいるのだから,一紙のみの報道だとなかなか実態を知ってもらえないのではないか.(編注:前回の報告書は確認できているだけで朝日,京都,毎日,読売でとりあげられました)
◆結果が公刊されたとしても,それはすぐに閲覧できる性格のものなのか?インターネットなどで見ることが出来る,あるいは少なくとも全国の公立図書館には入っているというぐらいまでになってほしい.(編注:前回の報告書は発刊とほぼ同時にインターネットで読めるようにしました.今回の報告書も同様の予定です)
◆アンケートの存在や結果を専任講師の側はどのように思っているのだろうか? (そもそも認知されているのか?)
◆このようなアンケートは大変ありがたい.これからも実施していただきたい.ただ,どのような目的で設けられたのかわかりにくい質問や選択肢があった.あるいは,答えるべき選択肢のないもの,という質問もあった.
◆私学共済などに入ることでどれだけのメリット・デメリットがあるのかが分からない.むしろできればそのような点を啓蒙していただきたい.そもそも専任教員の人は,私学共済などについてどのように考えているのだろうか?
◆このようなアンケートにおいては,個人にせよ大学にせよ,やはり実名では書けない.ネガティブな内容を自由意見欄に書くことも多いだけに,自らの個人情報や個人・大学の具体的名称を書けば,どんな結果が身に降りかかってくるかと考えると非常に怖い.自分の意見が,客観的に見ればおそらくたいした内容でないにしても,である.個人的な考えかもしれないが,不安定な立場の人間の気持ちとして理解していただきたい (実名に関しては質問に「さしつかえなければ」と断りなどがあるので,以上に記したことは蛇足なのだが)
◆このアンケート用紙が○○担当の非常勤に配布されていなかったのは残念.全非常勤に渡してほしかった.
◆集計の手間を軽減するには記号選択式がいいのでしょうが,記入の仕方に迷うところがあり,横にコメントを書いた場合があります.次回のアンケートの際に参考にしていただければ幸いです.
◆主要新聞各紙で,今回の結果について,まとまったものをご報告されてはいかがでしょう?組合のホームページ等を見れば,結果は分かるようにしていただけると思いますが,「普通の」人々は非常勤講師問題の存在すら知らないのです (ということは,ホームページにたどり着くこともない).如何に待遇の格差があるか,それが本来どれ程不当なことであるのか,広く知ってもらうことが一番大事なことの一つなのではないかと考えます.
◆この用紙を配布した先に結果を公表して下さい.
◆前回報告書において,年金問題をとりあげられていましたが,どうも国民年金,健康保険では悪いかのような書き方がなされていました (ように思えました).あの書き方は自営業者などのほかの公的年金などに加入できない人に失礼なように思います (両親が自営業でしたので,そのように思えたのですが).その点考慮いただければと思います.
◆大変簡潔に質問事項が整理されているかと思います.自由意見欄のボリュームをもっと多くすると,多くの声が出されるかと思います.(一方,アンケートに答える時間もない人がいることも予想されます….私が専業非常勤の頃を考えると,面倒くさくて横に置いてしまいそうです.)
◆ちょっと,記入が煩雑だと思いました.でも,どの項目も大切なことなのだなぁ…と思っております.
・教室 (300人定員) からはみ出す (机に座れない) 150人もの学生 (受講生)
・全く支払われない研究費
等々です
◆6.2のアンケートではA〜H全てに渡って不満です.
◆6.2はほとんど全てあてはまります.
◆アンケートに答えてみてつくづく安い賃金で働いてきたことを更に実感することになりました.
◆色々思いはあるのですが,多忙のせいもあり,文章がまとまりません.別の機会に...と思っています.
◆このような大学非常勤講師のアンケートを実施され,1人でも多くの非常勤の声を世に出せるのはよいことだと思います.ただ私個人を特定する情報と一緒に掲載することはご遠慮下さい.
◆「もしよろしければ名前と連絡先をお書きください.組合からの連絡に使わせていただきます」とありますが,このご要望にはお応えすることができません.もちろん,皆様が他の目的に使われるようなことはないと信じてはおりますが,どこからどのように情報が漏れるか分らない世の中ですし,漏れた場合,それがどのように悪用されるか分らないのが大学という世界です.非常勤講師も長く続けていると,このように全てに対し,疑心暗鬼になります.正直,どんなによくしてくださる専任の先生に対しても,全面的に信頼を置ける関係にはなれません.誤解を招くと驚くべき結末に至りかねないところですから,どこでどのような発言がどう曲解されるか分らない,と,仕事関係の方々とは常に心の一部をピリピリさせながら応対している毎日です.日々努力を重ねていらっしゃる皆様にとっては,大変心外な発言と思われるかもしれませんが,これが非常勤講師の悲しい習性と悪しからずご了承いただけると幸いです.これからも陰ながら皆様のご活躍をお祈り致しております.
◆答えられる範囲で正直にお答えしました.