表V-1 専業非常勤講師の社会保険加入状況(単位:人)
国民年金・国民健康保険 | 113 |
---|---|
私学共済 | 5 |
被扶養家族 | 3 |
いずれにも未加入 | 18 |
合計 | 139 |
図V-1 専業非常勤講師の社会保険加入状況
次に国民年金・国民健康保険に月どのくらい保険料を払っているかを見てみましょう。
表V-2 民間保険などの加入状況(単位:人、%、円)
国民年金・国民健康保険加入の専業非常勤講師113名の中で明らかに不正確とみなされる回答を除く、56名を有効回答としました。月額掛け金は、国民年金では、一律13,300円 (2000年度) ですが、国民健康保険では居住地域と収入額によって高い低いがあり平均すると37,286円です。そうすると、国民年金と国民健康保険の両者あわせると、社会保険の掛け金は、月額50,586円となります。これは、およそ非常勤講師の賃金の、2コマ分に相当します。
国民年金・国民健康保険にかろうじて入っていても、いざ給付となると少なく、国民年金では40年目一杯かけても、月額67,000円ほどです。非常勤講師は、収入のない学生・院生時代が長くその時代はかけてない人も多いので、加入年数40年の人は、ほとんど存在せず、給付月額はもっと少なくなるでしょう。普通の大会社にある企業年金もありません。また非常勤講師は、入院や手術のときは雇い止めになり、収入がきれる可能性も高いので、乏しい所得のなかから民間の保険に入るひとも6割強います。
このように、総じて、社会保険の掛け金は平均2コマ分、民間などの保険は平均1コマ分に価するのですから、国民健康保険のみは、収入に応じた掛け金とはいえ、家計を圧迫することは確かです。
専業非常勤講師 | 定年後型 | 常勤職あり | ||||
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加入していない | 50 | 36.8% | 4 | 20.0% | 14 | 18.4% |
民間生保系 | 46 | 33.8% | 10 | 50.0% | 44 | 57.9% |
郵便局簡易保険 | 40 | 29.4% | 7 | 35.0% | 25 | 32.9% |
地方自治体管轄共済 | 5 | 3.7% | 1 | 5.0% | 3 | 3.9% |
民間非営利団体共済 | 20 | 14.7% | 3 | 15.0% | 12 | 15.8% |
有効回答者数 | 136人 | 20人 | 76人 | |||
加入者の平均掛け金月額 | 23,544円 | 23,638円 | 42,414円 |
図V-2 健康状態
専業非常勤 | 定年後型 | 常勤職あり |