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事件の経過


2008年10月3日
 大同工業大学は、来年度開講の「環境を科学する2」(後期)を担当する非常勤講師として、名古屋芸術大学のC講師を通じて高森晃一の紹介を受け、当事者に打診があった。

10月16日
 C講師を通じて、大同工業大学から報酬、勤務する曜日と時間等の提示があった。

同日
 大学側からの前期と後期の内容を変えるという要求にこたえるために河合塾地学科の田島講師を前期に高森を後期にすることは可能かをC講師経由で問い合わせる。

10月21日
 大学側から田島、高森両名での講義の分担を受け入れ、その旨、C講師を通じて高森に提示した。

同日
 高森は、これらの打診に対してこれを引き受ける旨の意思表示をC講師経由で行った。

10月29日
 大同工業大学教養部・人文社会教室の窓口担当者から、「授業担当をお引き受けいただき、誠にありがとうございました」の返事があり、同じ文面で、「新規に非常勤講師をご担当いただく方には、【履歴書】の提出をお願いしております。簡単なもので結構ですので、お送りいただけますと幸いです。(メール添付でOKです)」との連絡が付加されていた。

11月 4日
 高森は大同工業大学あて履歴書を送付するとともに、窓口担当者あて「なお、出講名は、ペンネームの高森識史でお願いできますでしょうか?」との問い合わせを行った。

11月 7日
 窓口担当者から「ペンネームでのご出講につきましては、教室主任と確認ならびに相談しましたところ、大変恐縮ではございますが、ご期待に沿うことはできません。御本名でのご出講をお願いしたく存じます。いかがでしょうか?この点、ご了承いただきたく存じます」とのメールが届く。

同日
 上記メールに対して「他の機関では、名城大学にしろ、河合塾にしろ通用名の使用は認められております。貴校でも、たとえば作家の公演をするときに、本名で、ということはないと思います」。「それができない理由をお知らせいただけないでしょうか?」との問い合わせメールを送信する。

11月10日
 上記メールに対し窓口担当者から、「さて、先生がペンネームでのご出講を強く希望されている件につきまして、再度、協議いたしました。/名城大学や河合塾では認められているのかもしれませんが、本学では、やはりご要望に沿うことはできません(慣行慣例です)。誠に申し訳ございません。/事務室にも確認しましたが、事務室としても、来年度の監査が入った時に、給与・時間割等でご本名とご出講名が異なると問題になるので、絶対にご遠慮いただきたい、とのことでした。/高森先生のご希望、ならびに本学の条件を踏まえまして、本学教養部人間科学科目群主任との協議の結果、大変残念かつ恐縮ではございますが、今回の件はご縁がなかったということで、白紙に戻させていただきたく存じます。/誠に申し訳ございません」とのメールが届く。

11月16日
 高森は「それでは、出講名を通称にすることは難しいようなので、とりあえず本名でも構いません」とのメールを送り本名使用を受け入れる意思を示す。

11月20日
 紹介者である名古屋芸大のC講師と教室主任の話し合いがあった。

同日
 窓口担当者から高森あて、「当方の対応が不十分であったことにつきまして、深くお詫び申し上げます。/我々の真意としましては、非常勤担当者決定の期限が迫っており、かなり急を要していること、そして、(本学の性格上)ペンネーム出講等、前例のない事態に対処するだけの余裕がなかったこともあり、前回のようなお断りの返信を差し上げた次第です。/先ほど、服部先生より『高森先生にご納得いただけていないようであれば、一度、実際にお会いして、当方の実情をご説明する機会作ったほうがよいのではないか』とのことでした。/つきましては、ご都合の良い日時・場所をお知らせいただけますと幸いです。/どうぞよろしくお願いします」とのメールがあった。

11月21日
 上記のように団体交渉申入書を大学理事長あてに送付。

11月25日
 回答期限につき、回答なし

11月26日
 人事総務部長に電話で問い合わせ。上記の主張を聞くも、団体交渉には応じられないとの姿勢。ただし、高森あての個別の説明なら応じること、および内部的に調査する旨の約束をする。

同日
 高森は窓口担当者に「今回の件につきまして、大同大学の理事長あてで、正式に雇用関係に関しまして、団体交渉の申し入れ書をしました。

12月8日
 調整事項を(1)使用者が団体交渉に応じること、(2)高森晃一組合員の雇用手続きを再開し、来年度の講義「環境を科学する2」を担当させることとしたあっせんを愛知県労働委員会に申請。

12月24日
 14:00からあっせんの実施。使用者側からは、「ちょっと誤解を招く表現のメールがあったようなので、誤解させるようなメールを送ったことに対して謝罪料に5万か10万なら払っても構わない」という妥協案が示さたのに対し、非常勤講師組合側はこれに対して、復職を前提とする妥協案を提示。これに対して使用者側が拒否したことにより、あっせんは決裂し、打ち切り。

2009年3月2日
 名古屋地方裁判所に、地位確認の訴訟を提起し、記者会見を実施。
 出席社は、NHKほか8社プラス赤旗。本日のやりとりは、この訴訟を提起した動機、非常勤講師採用の手続の実際(実態)などいくつかなされたあと、やはり、契約が存在したのかどうか、書面などの形式がないのはどう考えればいいのかなどの話に。

2009年3月10日
 大同大学教職員組合を訪問し、事件の経緯などを説明。
(1)「よろしくお願いします」という文言について、この担当者からの連絡が契約にあたるかどうかは、大学としての常識上認められない。
(2)とくに組合としても「教学の独立」ということでこれまでがんばってきた関係上、教授会またはその前の人事委員会にもかかっていないものを内定と認めることはできない。
(3)団体交渉申し入れの後にメールなどを窓口担当者宛に送信されているが、もはや個別担当者との間の関係ではなく法人との関係なので、個別の連絡はいっさいやめてほしい。
(4)「いりゃーせ」に○とあるが、これで充分に個人が特定できるので、変更してほしい。
 との対応。

2009年3月17日
 高森裁判を勝たせる決起集会、伽藍(居酒屋)

2009年4月15日
 10:30〜 第1回公判

2009年5月 1日
 8:30〜 第80回メーデーで宣伝行動

5月10日(日)
 大同工大・高森裁判高森君を支援する結成集会
名古屋市立大学山の畑キャンパス1号館409教室、内容:(1)記念講演:玉野真路さん(生物学者)/(2)「高森裁判を通じて、大学非常勤講師や非正規労働者は何を勝ち取るのか、勝ち取りうるのか」(事務局)/(3)「本件裁判の意義」(竹内平弁護士))/(4)高森さん本人からのあいさつ/(5)意見交換

2009年5月12日
 14:50〜 第2回公判

2009年5月20日
 この頃から署名にとりくむ。

2009年5月31日
 10:00〜 大同大学大学祭・オープンキャンパスにて宣伝行動

2009年6月 2日
 10:00〜 弁論準備手続

2009年5月27日
 名水労から署名506名分が寄せられる

2009年7月16日
 午前10時〜 弁論準備手続

2009年7月25日
 愛労連定期大会で争議団としてあいさつ

2009年7月26日
 大同大学オープンキャンパスにて宣伝行動


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