2007.12.20 立命館大学労働者代表選挙結果について

労働基準法にもとづいて、立命館大学で従業員代表を選出するための労働者代表選挙が行われた。私たちが支援していたゼネラルユニオンの遠藤礼子さんは、得票数・率ともに昨年よりも伸ばしたが、残念ながら代表には選出されなかった。

今年度の特徴として特筆すべきは、法人立命館と雇用関係にある従業員によって構成される四つの労働組合(関西圏大学非常勤講師組合、ゼネラルユニオン立命館支部、ユニオンぼちぼち立命館分会、立命館大学教職員組合)が協同して選挙管理委員会をたちあげ、選挙の公示、投票管理、開票を行ってきたことと、これまで昨年は有権者として認められていなかったティーチングアシスタント、レインボースタッフ、ライブラリースタッフなど、立命館大学の学生であり、同時に法人立命館とも雇用関係にある学生たちも、当然のことながら有権者として認めることになったことである。ただ、法人はこれに難色を示し、従業員名簿の提出を拒否してきた。

12月18日に行われた開票の結果は次の通りである。

佐藤春吉 374票 62.2%
遠藤礼子 148票 24.6%
無効票   79票 13.1%
合計   601票

ちなみに、昨年は投票総数が754票だったので、相当に投票数が減っている。これは上にも書いたように、法人が従業員名簿の提出を拒否してきたり、そのために事務室での協力が得られず、非常勤講師の投票が出講先の事務室でできなかったりということが影響していると思われる。

衣笠キャンパスでは産業社会学部教授の佐藤春吉さんが労働者代表に選出されたわけだが、法人との交渉にさいしては、所信表明にも明記されていたように、非常勤講師をはじめとする非正規雇用従業員の権利も擁護する態度を忘れないようお願いしておきたい。

なお任期については、2007年12月1日より2008年11月30日までで、任期終了後、次期労働者代表が未選出である場合は選出されるまでの間、最長1年を目処にその任を継続することができることになっている。