8月5日に実施された龍谷大学との団体交渉(懇談会)については,次のような文
書回答を受取っています.
なお,
項目1)では,龍谷大学は,次年度他大学の状況などを見て判断したいと述べていたことがぬけています.
項目3)では,来年度の授業担当打診については10月頃から開始しているとも述べていました.
項目6)では,組合側が4月28日付「朝日新聞」社説:「非常勤講師こんな処遇ではいけない」に対するコメントを求め,これに対して龍谷大学は,それは「正論である」と回答していたことも書かれてありません.
2004年度関西圏大学非常勤講師組合懇談会記録
1.日時:2004年8月5日(木)13:00〜14:30
2.場所:龍谷大学深草学舎2階「東第2会議室」
3.出席者:<省略>
(記録)
1)この話し合いを正式な団体交渉と位置付けること(以下の項目について責任を持って回答できる担当者,理事および教学担当理事が出席すること).
○これまでと同様,懇談会という認識のもとで対応させていただきたいと考えております.貴労働組合との話し合いで,いろいろな意見を頂戴し,可能な限り要望に応えたいと考えております.また,本学の出席者についても,理事が出席し,対応させていただいております.
2)話し合いの後,文書により回答すること.
○本学において記録し,後日貴組合へ送付いたします.
<雇用の安定化>
3)次年度の契約は遅くとも10月末までに本人に確認すること.
○時間割作成上,12月頃となることをご理解いただきたい.
4)契約後履修者が少ないなどの理由で開講しない場合は,契約期間内の賃金は全額を支払うこと
○履修者が少ないなどの理由で授業を開講しない場合,昨年度までは1ヶ月分の支給でしたが,今年度から「非常勤講師に関する規程」を制定し,3ヶ月分を支給しております.
<労働条件の改善>
5)厚生労働省が出している「均衡待遇ガイドライン」を遵守すること.
○今後,検討していきたいと考えております.
6)私立大学等経常費補助金のうち非常勤講師給与費の大幅増額(「標準経費」が時間あたり3400円から5100円に1.5倍化)を給与に反映させること.
○私立大学等経常費補助金の性格として,「個々の教職員及び学生を対象として交付する補助金ではない.」ことが,その取扱要領に記載されており,ダイレクトに給与に反映させることは考えておりません.今年度の本学への補助金額がまだ確定していないため,次年度以降に考慮することにしたい.なお,今年度10月から1コマ当たり200円増額いたします.
7)非常勤講師を私学共済および失業保険に加入させること.
○私大連等に働きかけていきたいと考えております.また,他大学の実状も調査したい.
8)身分証明書を非常勤講師にも発行すること.
○要請があれば「在職証明書」を発行しております.
2003年度交渉からの検討項目についての文書回答です.
関西圏大学非常勤講師組合
執行委員長 新屋敷 健 殿
1.現行では,給与のランクがD→C,C→Bと上るのに10年ずつかかるが,これを短縮する.大学・短大以外の前歴も評価する.
○教歴を短縮することは考えておりません.教歴は学校教育法第1条の学校における教歴も含めるものとしております.
2.病休,産休の制度を定める.
○現在の所,考えておりません.
3.身分証明書を発行する.
○要請があれば「身分証明書」を発行しております.
4.夜間部廃止について:夜間部担当の非常勤講師には,昼間部に代替コマを確保する.
○可能な範囲で昼間主コースを担当いただいております.
5.紀要への執筆に関して,各学部で,非常勤講師も執筆できる場合は,締切日や問い合わせ先などを含めて情報を開示する.また「出講手帳」に掲載し,控室に掲示する(経済学部・経営学部以外について) .
○現在の所,非常勤講師の先生方は執筆できません.